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●Disc.107
「開幕直前!楽天初代GMに聞く」
プロ野球の開幕が近付いて来ましたね。 今回は、9年目を迎える楽天イーグルスの立ち上げに深く携わった、あの方にお会いして来ました。
まずは「その方」の写真をパネルに貼って、街でリサーチ。 たしかに楽天球団の仕事でカメラの前に立つ機会は減っているものの、CMにも出演されていますから皆さん名前はお分かりですよね?
ところが駅前で聞くと、これがなかなか皆さん苦戦する様子。 「どこかの偉い人?」「どっかの経営者!」「ワシントン?」「リンカーンだ!」っておいおい……そんな時代にカラー写真なんてないよ(笑)。
何人かの方が正解を答えて下さいました。 この方はマーティ・キーナートさん。 2004年に、楽天イーグルスの初代ゼネラルマネージャーに就任後、新球団のPR役として、また強化面でのアドバイザー役として奔走して来ました。 では、今は何をされているのでしょうか?
ココで聞けば話が早い!というわけでシーズン開幕まで間もない、楽天イーグルスのオフィスを訪ねました。 球団職員の方によると、キーナートさんはこの日オフィスに不在だとはいうものの、引き続き球団とシニア・アドバイザー契約を結んでいて、シーズンOFFも週に1日は、またシーズン中試合のある日は必ずKスタを訪れているそうです。
球団で居場所を伺い、柴田町にある仙台大学へ。 スポーツを理論と実践から科学する、東北・北海道地域で唯一の体育大学です。
マーティ・キーナートさんは何と仙台大学の教授で、しかも2009年から副学長をされているのでした! 聞けば、以前から特任教授をされていた東北大学の里見進先生(現総長)から仙台大学を紹介されたのだとか。
キーナートさんは長年、日米でスポーツビジネスに携わって来た経験から、スポーツ産業やマーケティング論などの講義を展開しています。 またコマーシャル出演や、スポーツ界の豊富な人脈を生かしたトークショー・講演会などでも、幅広く活躍しているのです。
キーナートさんの講義を受けた事がある学生に聞くと、寝ている学生を起こしたり、欠席者にはリポートを提出させるなど、授業の環境作りには腐心されていて有意義な内容だったそうです。 「北米のプロスポーツ事情」を履修した学生は、内容もとても興味深かった……と話してくれました。
キーナートさん自身は日本の学生に対して「おとなしい」という印象を持っているそうです。 「自分の意見を持ち、教授と意見が食い違ったら、堂々と議論するようであってほしい」とおっしゃっていました。
そんなマーティ・キーナートさんに、今年の楽天イーグルスをキーワードとともに占って頂きました。 一言、フリップに書いた言葉は「パワー」。
大リーグから加入したアンドリュー・ジョーンズとマギーの2人で去年のチームHR数52本(両リーグ最下位)ぐらい打って欲しい、と彼らのパワーに期待のコメント。 さらに抑え投手として、やはり大リーグから帰って来た地元仙台出身の斎藤隆投手の活躍が不可欠である事を挙げ、この3人次第で優勝はじゅうぶん狙えるのではないか……と話して下さいました。
今回取材をしながら、楽天球団創設時の映像を見返す機会がありましたが、キーナートさんのような情熱あふれる人が身を粉にして働いたからこそ、イーグルスは誕生したし、東北のファンに根を下ろしたのだなぁ、と感慨深いものがありました。
キーナートさん、本当にありがとうございました! 今年も一生懸命、楽天を応援します!!
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