ど〜なの?DJ

皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成25年3月27日(水)放送]
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「開幕直前!楽天初代GMに聞く」

プロ野球の開幕が近付いて来ましたね。
今回は、9年目を迎える楽天イーグルスの立ち上げに深く携わった、あの方にお会いして来ました。

まずは「その方」の写真をパネルに貼って、街でリサーチ。
たしかに楽天球団の仕事でカメラの前に立つ機会は減っているものの、CMにも出演されていますから皆さん名前はお分かりですよね?

ところが駅前で聞くと、これがなかなか皆さん苦戦する様子。
「どこかの偉い人?」「どっかの経営者!」「ワシントン?」「リンカーンだ!」っておいおい……そんな時代にカラー写真なんてないよ(笑)。

何人かの方が正解を答えて下さいました。
この方はマーティ・キーナートさん。
2004年に、楽天イーグルスの初代ゼネラルマネージャーに就任後、新球団のPR役として、また強化面でのアドバイザー役として奔走して来ました。
では、今は何をされているのでしょうか?

ココで聞けば話が早い!というわけでシーズン開幕まで間もない、楽天イーグルスのオフィスを訪ねました。
球団職員の方によると、キーナートさんはこの日オフィスに不在だとはいうものの、引き続き球団とシニア・アドバイザー契約を結んでいて、シーズンOFFも週に1日は、またシーズン中試合のある日は必ずKスタを訪れているそうです。

球団で居場所を伺い、柴田町にある仙台大学へ。
スポーツを理論と実践から科学する、東北・北海道地域で唯一の体育大学です。

マーティ・キーナートさんは何と仙台大学の教授で、しかも2009年から副学長をされているのでした!
聞けば、以前から特任教授をされていた東北大学の里見進先生(現総長)から仙台大学を紹介されたのだとか。

キーナートさんは長年、日米でスポーツビジネスに携わって来た経験から、スポーツ産業やマーケティング論などの講義を展開しています。
またコマーシャル出演や、スポーツ界の豊富な人脈を生かしたトークショー・講演会などでも、幅広く活躍しているのです。

キーナートさんの講義を受けた事がある学生に聞くと、寝ている学生を起こしたり、欠席者にはリポートを提出させるなど、授業の環境作りには腐心されていて有意義な内容だったそうです。
「北米のプロスポーツ事情」を履修した学生は、内容もとても興味深かった……と話してくれました。

キーナートさん自身は日本の学生に対して「おとなしい」という印象を持っているそうです。
「自分の意見を持ち、教授と意見が食い違ったら、堂々と議論するようであってほしい」とおっしゃっていました。

そんなマーティ・キーナートさんに、今年の楽天イーグルスをキーワードとともに占って頂きました。
一言、フリップに書いた言葉は「パワー」。

大リーグから加入したアンドリュー・ジョーンズとマギーの2人で去年のチームHR数52本(両リーグ最下位)ぐらい打って欲しい、と彼らのパワーに期待のコメント。
さらに抑え投手として、やはり大リーグから帰って来た地元仙台出身の斎藤隆投手の活躍が不可欠である事を挙げ、この3人次第で優勝はじゅうぶん狙えるのではないか……と話して下さいました。

今回取材をしながら、楽天球団創設時の映像を見返す機会がありましたが、キーナートさんのような情熱あふれる人が身を粉にして働いたからこそ、イーグルスは誕生したし、東北のファンに根を下ろしたのだなぁ、と感慨深いものがありました。

キーナートさん、本当にありがとうございました!
今年も一生懸命、楽天を応援します!!



[平成25年3月6日(水)放送]
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「被災地に緑を!はじめの一歩」

今回は、東日本大震災の津波被災地に緑を取り戻そうと頑張っている方々にお会いしました!
地元の方の思いとともに、取り組みをご覧頂きます。

まずは仙台市若林区の津波被災地へ。
周辺では津波で樹木の多くが失われたほか、枯れてしまった物も目立ちます。

ココで待ち合わせをしたのは、ボランティア団体「花と緑の力で3.11プロジェクト」代表の鎌田秀夫さん。
造園業に携わりながら、震災直後のおととし4月から、津波被災地で地元の方とともに緑を植える活動を続けています。

鎌田さんによれば、仙台市の沿岸部田園地帯など、敷地の大きな農家が多い土地では「居久根=いぐね」と呼ばれる緑があるのだといいます。
居久根とは、主に農家の屋敷の周りに植えた樹木の事。風や砂埃を防ぐとともに周囲との境界線を示す役割もあった緑が、津波で失われてしまいました。

「それを文化として残したい……」
鎌田さんは意気込んでいます。

鎌田さんは全国からの支援で住民に苗木を提供しています。
現在は仮設住宅で暮らす大内文浩さんも、この土地に戻るべく苗木を託された1人です。

津波を被った大内さんのご自宅。
庭先には鎌田さんから提供された木や草の苗が、植え付けの時を待っていました。

「ココで50年以上暮らして来た私にとって、居久根は原風景なのです」と大内さん。
夢はトトロの森のように楽しい屋敷林を作る事だそうです。
スギや、コナラ・ヒノキといった高木に、低木も多くの種類を。
かつてのように多様な植物による居久根復活へ、整地が済み次第、年内にも植樹したいといいます。

大内さん、ファイト!

続いて訪れたのは、石巻市雄勝町です。
津波で被災した雄勝小学校や中学校のすぐそばに地元の方やボランティアが集まって来ました。
あるプロジェクトが、すでに動き出しているのです。

「花と緑の力で3.11プロジェクト」の鎌田さんはココでも、被災地の緑豊かな景色を作るべく住民に協力しています。
住民を癒す、新しい憩いの緑を育てるのです。

つらい思いをした人達が癒されるような、緑あふれる場所を作りたい。そんな住民の思いで去年2月から計画がスタートした、ローズガーデンファクトリー。

3月3日。すでにバラや、ジャム作りのためのベリー系の植物を植えてある所へ、この日は春を前に花壇の整備もあわせて行なう事に。

さらに、NPO法人「さくら並木ネットワーク」から届いた10本の苗。
震災を語り継ぐため、津波被災地でサクラの植樹をサポートする団体から、この春花を咲かせる若木が贈られました。

各地から集まったボランティアも加わり、総勢40人ほどで作業が進みました。
サクラの蕾とともに、夢膨らむ雄勝の花物語。被災地に緑を取り戻す活動は、まだ緒に就いたばかりです。

住む場所や働く場所、農地などの復旧がクローズアップされがちですが、被災した土地に緑を取り戻して行く活動も、大切だと感じました。



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