ど〜なの?DJ

皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。


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[平成25年5月15日(水)放送]
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「東口ミステリー!書店がないのはなぜ?」

今回の「DJ」は、仙台駅東口のある事に気付いちゃったという匿名男性からのご質問です。

『東口に書店がないのはなぜ?』

言われてみるとたしかに本屋さん、ないですねぇ。
東北最大のターミナル駅であり、JRや地下鉄、バスなど多くの路線が乗り入れる仙台駅。
その西側には近年、全国展開する大型書店の出店が相次いだ事もあり、かなりの店舗を数えるのですが、仙台駅の東口および東側の歩ける範囲で、書店を見つける事は難しいのが現状です。

ビジネスマンやご近所の方に聞いても「不便を感じるけど、駅まで買いに行く」とか、「どうしてか分からない。言われて初めて気付いた!たしかに」といった、疑問や驚きの声。

東口での街頭調査を切り上げ、一番町四丁目商店街へ移動。全国展開する書店に、今回の疑問をぶつける事にしました。

あゆみBOOKS仙台一番町店は、開店からわずか3ヵ月で東日本大震災が発生し、入居する商業ビルが被災。去年12月までの長期間、休業を余儀なくされました。

そもそも被災をしてまでなお、仙台駅西側の元の場所で再オープンをめざしたのか?
統括店長の栗原さんによると、震災前の開店当初、書店のなかった一番町四丁目商店街への出店という事で、便利だと好評を博していた。そして、まだこれからという時期の被災……。悔しさと同時に「まだこの場所でやれる」という思いから、同じ場所での再開を選択したそうです。

では、今回のテーマ。どうして仙台駅東口には本屋さんがないのでしょうか?
栗原さんによれば、東口は商圏が弱く、そもそも物件数が少ない。商店街もない。書店を出すには、条件が厳しすぎるというのです。

あゆみBOOKSでは、楽天イーグルスの仙台での創設を機に東口へ出店を検討した事もあるといいますが、結局はコンビニやドラッグストアとの家賃競争で勝てなかったそうです。
ただ、今後東口の再開発が進めば「ウチだけでなく出店したいと考える書店はあるのでは?」と、話して下さいました。

また、県内で4店舗を展開する金港堂は、取材に対して「かつて東口では商売にならなかった。現在は、物件等の関係で今のところ縁がありません」とコメントしています。

東口に本屋さんがないのは、なぜか?
この疑問には今後、駅周辺の人の流れを占ううえでの大きな意味がありました。

市場調査のプロは、仙台駅西側の書店はすでに厳しい競争にさらされていると分析します。
カフェスペースを設けたりなど差別化を図っているものの、すでに飽和状態。この先、閉店する店も出て来るのでは……と、帝国データバンク仙台支店の遠峰さん。

対する東口は、やはり「駅裏」というイメージがこれまでは強かったものの今後、仙台駅東西自由通路の拡張や隣接する商業施設・ホテルの整備、東口改札の設置などで人の流れが変われば、マーケットとして大きな可能性を秘めている場所だとか。

そうなればこの先、東口で気軽に本を買う事ができるような書店の進出もあるかも知れませんね。



[平成25年5月1日(水)放送]
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「仙台弁を話す自販機って!?」

今回はFAXネーム「太白の母」さんから情報を頂き、宮城野区幸町の宮城県土木事務所へ出かけました。
なんでも「仙台弁を話す自動販売機がある!」というのです。

問題の自販機は、土木事務所の1階にありました。
なるほど、たしかに「仙台弁を話す自販機」と書いてある。
面白そうなので、さっそくお金を入れてみると……。

「がんばってるっちゃ!宮城」

しゃべった!う〜ん感激。
さらに、コーヒーのボタンを押すと……。

「宮城の元気は、ブレンドコーヒーで始まるっちゃ」

なるほど。こうやってシチュエーションに合わせて色々なせりふがあるのか。
買い物していた職員の方に聞くと「心がなごむのでまた来て買いたくなる」とか「この自販機の事を知らない人が隣にいると『何かしゃべりました?』とか思われて恥ずかしい。独り言なんか言ってないのに……」といった反応。
なるほど、それなりに意識されているようです。

この「仙台弁自販機」を展開している飲料メーカーに、もっと詳しいお話を聞きます。
ダイドードリンコ(株)東北第一営業部の千葉一義部長を訪ねました。

「仙台弁自販機はせりふをどのぐらいの数しゃべるんですか?」
「50のフレーズが入っています」
「ええ〜!そんなに?」

そうなんです。例えば「今日も会えて嬉しいっちゃ」とか「また来てけさい〜ん」などなど。
日付や時間を刻む時計が内蔵されていて、その時間・季節にしか聞けない珍しい台詞もあります。

「今日もあっづいがら冷やっこいジュース飲まいん」
「よいお年を迎えてけさいん」
「明けましておめでとうござりす」etc

千葉さんによると、仙台弁をしゃべる自販機は震災の後、お国言葉で安心してもらおうという思いで企画されたそうです。
県外から来た方には、仙台弁ってこういうものなんだ〜と、理解してもらえますしね。

ダイドードリンコでは25年前に標準語によるおしゃべり自販機を設置して以降、全国各地でご当地ヴァージョンを展開。福島弁や盛岡弁など、方言は11を数えます。
「仙台弁を話す自販機」は現在、県内に293台が設置されているそうです。

他の方言も少し聞かせてもらいました。

関西弁
「まいどまた来てくれた!今日もイケてますな」
「冷た〜い飲み物どうでっか?」
「その商品は切らしてますねん」

津軽弁
「久しいな〜待ってたよ」
「も1本おまけだよ!30秒以内に選んでけへ〜」

驚きました!外国語もあります。英語・中国語・ポルトガル語です。
外国語の自販機は、外国人観光客や労働者の多い地域(ポルトガル語なら、ブラジル人の多い群馬県とか)に設置されているのです。
ためしにポルトガル語を聞いてみました。

Bemvindo!(いらっしゃいませ)
Ate'logo!(またね)

……ってな事をしゃべります。
自動販売機は、飲料業界全体で売り上げが落ちて来ているそうです。
工夫を凝らした自販機が、はたして今後、業界の救世主となるのでしょうか?



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