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●Disc.116
「古くなった花火はどう処分すればいいの?」
今回は大崎市岩出山にお住まいの、千葉陽子さんからハガキで質問を頂きました。
「古くなった花火は、どう処分すればいいのですか」。
この時期ならではの質問ですね。
我々はさっそく東北道を北に向かい、依頼人のもとへ。
大崎市岩出山。江合川の恵みを受けた緑豊かな山間の街です。
江合川を少しさかのぼった辺りにお住まいの千葉陽子さん。聞けば、物置きに保管してあった花火が5〜6年経ってしまっているとの事です。
どうして買った年に余らせてしまったのか、よく覚えていないのだとか。
花火を見せて頂きます。
ホームセンターやコンビニなどどこでも売っている家庭用の花火セット。
余っているのは、吹き出し式の花火やロケット花火など結構な数です。
せっかくなら、捨て方をどうこう言う前に火をつけてみようと思い、バケツに水を用意していざ着火。
おおっ、ついたついた!!
何と、湿気ているはずの5〜6年前の花火が、ことごとく吹き上がります!た〜まや〜!!
しかし導火線のない花火には、どれだけ頑張っても火がつかない物も……。
火がつかなかった花火は、念のためバケツの水に浸けました。
ただ未使用の火薬が筒に入っているのは間違いありませんから、これで良いかどうか正直分かりません。
古い花火の捨て方、大崎市役所に聞きに行く事にしました。
環境保全課の岡田さんによると、大崎市では古い花火は一晩水に浸けてから「燃やせるゴミ」に出すよう指導しているそうです。
このほか、仙台市など県内多くの自治体でも、やはり花火は使用・未使用を問わず、たっぷり水を含ませてから「家庭ごみ」や「燃やせるごみ」に出すよう指導しています。
千葉さんの花火は火がたまたまついたから良いのですが、そもそも花火の保管方法ってどうすればよいのでしょうか?
創業140年を越える岩沼市の老舗花火工場「佐藤煙火」を訪ねました。
佐藤社長によれば、家庭用花火の保管は買った時に入っているフィルムにきちんと入れ、湿気のない、安全な所に置いておくのが良いそうです。
押し入れなどは湿気があるので、花火の保管には向かないのだとか。
ちなみに、夏祭り用の大きな打ち上げ花火は作った後、床がコンクリートで湿気が抜けるような、専用の火薬庫に保管しているそうです。
ココばかりはどれだけお願いしても、撮影はNGでした。あしからず。
最後に、佐藤社長から家庭用花火を楽しむための大事なポイントです。
「買った花火は、その年の内に使い切って下さい」
時間が経つと、火がつきにくかったり、ついても途中で消えてしまったり、キレイな色を楽しめなかったりという事があるそうです。
佐藤社長、ありがとうございました!
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