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●Disc.120
「慌しい年末!車内の忘れ物に注意」
年末に向けて、徐々にバタバタした空気になって来ましたね。忙しくて慌しいし、身の回り品も多いからついうっかり……なんて事はありませんか?
今回はバスや電車など、車内の忘れ物についてちょっとリサーチしてみました。
まずは街の声から。 一番町商店街を歩く方に聞くと、携帯電話や傘、本や財布といった忘れ物の経験がありました。
中でも、「傘」という声が目立ちましたね。安い傘だったりすると、皆さん問い合わせたりする事もなく、そのままあきらめてしまう事も!
実は私も、思い当たる節が……。
聞き込みを終えたところで、車内での忘れ物の実態を探るべくJR仙台駅の保管スペースを訪ねました。
どこにあるか、皆さんご存知ですか?
3階の新幹線南改札そばに部屋が設けられているんですよ。知りませんでした(汗)。
正式名称を「お忘れ物センター」というのですね。
看板のマークには、傘やカバンがデザインされています。やはり代表的な忘れ物という事なのでしょう。
倉庫のような場所をイメージしていたのですが、中に案内して頂くと少々こじんまりとしたオフィスですね。 忘れ物は、壁に据え付けられた大きなロッカーに保管されていました。
開けて頂くと、様々な物が入っています。
JR仙台駅では、沿線も含め列車内やホームでの忘れ物が1日170件から200件ほど。 1年間で何と、およそ6万件も届くといいます!どんな物が多いのでしょうか?
冬場に多いのは、やはり手袋やマフラーなどの防寒具なのだそうです。
年末の慌ただしさも手伝ってでしょうか、JRによると最も忘れ物が増えるのは、身に着ける物の多いコレから年末年始にかけての時期だといいます。
通年、多いのが携帯電話。そしてやはり、傘。 季節を問わず、時代を越えて忘れ物の定番といったところでしょうか。 皆さんも1度や2度は苦い経験があるのでは?
センターで忘れ物が保管されるのは最大6日程度で、その後は仙台中央警察署へ。 遺失物法の決まりで3ヵ月間持ち主が現れないと所有権がJRに移るため、忘れ物は再び駅に戻され、その後処分されてしまいます。
ちなみに仙台市交通局では、地下鉄や市バスの忘れ物のうち個人が特定されない物について、最終的にイベントなどで販売する事もあります。
センターに届いた様々な忘れ物は、発見場所などの情報をコンピューターに登録。日付や主なアイテムごとに鍵をかけてロッカーに保管しています。 さらに1つ1つに識別のためのタグを付けて、乗客からの問い合わせに速やかに応える態勢を取っているのです。 それでも、駅で保管しているうちに持ち主の元へ帰る忘れ物は、全体の3割ほどだといいます。
どれだけの忘れ物が処分されるかを想像すると、まずは身の回り品をきちんと確認、大事にしなければ……と思いました!
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