仙台空港と出雲空港を結ぶ定期便が4月に就航することになりました。
人気のある観光地・島根県出雲がぐっと近く感じられるようになりますね。
そこで、神話の国・縁結びの国とよばれる出雲市、そしてそのお隣、水の都松江市をめぐりました。
縁結びの神様として知られている出雲大社。
全国から良縁を求めて、年間600人もの参拝客が訪れます。
結婚式やご祈祷が行われる「神楽殿」の入口の大注連縄は、長さ13.5m、重さは4.4tもあるのだそうです。
日本最古の書物『古事記』に記されるほどの歴史をもつ出雲大社が縁結びの神様と呼ばれている理由、それは旧暦の10月神在月(かみありづき:出雲地方以外は神無月)に全国の神様がここに集まり、縁結びの会議をするからだと言われています。ですから、なんと境内には神様が宿泊なさるところもあるそうです。
敷地内には、出雲大社の主大神である大国主大神様とウサギの石像があります。
これは、神話『いなばのしろうさぎ』の中で大国主大神様が傷を負ったウサギを助ける場面を再現したもの。それが由来となり、ウサギたちは神のお遣いとされているのです。
出雲大社では、はじめに御本殿、そこから反時計回りに境内をまわり、通常時は“2礼4拍手1礼”の作法で参拝するのだそうですよ。
島根県出雲市大社町杵築東195
0853-53-3100 (社務所問い合わせ 午前8時半~午後5時)
ぜんざいは、出雲が発祥の地だそう。神在月(かみありづき)に行われる神事で出された“神在餅(じんさいもち)”がなまって“ぜんざい”になったと言われています。
こちらのぜんざい専門店では、縁結びにちなみ、紅白のお餅が入った「ご縁ぜんざい」がいただけます。汁が透き通り、あずきの形もしっかり残ったぜんざい。ぜひ立ち寄ってみては。
※ご縁ぜんざい 700縁(円)
※営業:午前10時~午後5時 不定休
島根県出雲市大社町杵築南775-11 0853-53-6031
出雲弁で「いい具合」を意味する“えすこ”。
島根県のいいものを集めた雑貨ショップで、神様の遣い・ウサギをモチーフとした愛らしいグッズも並んでいます。旅の思い出に、お土産におすすめです。
※営業:午前9時~午後5時 年中無休
島根県出雲市大社町杵築南841 0853-31-4035
創業は昭和25年。戦後まもないことから、平和を願ってその名がつけられました。
日本三大そばともいわれる“出雲そば”。こちらの「釜あげ蕎麦」は、そばを釜でゆで、そのそば湯を器に入れます。そばも水でしめることなく器へ。つゆは別だてで、好みの味になるように入れて調節していただきます。そばの実を殻ごと挽いているので色が濃く、香りがよいのが特長です。
そばの風味をより感じられる「割子そば」も人気です。
※釜あげ蕎麦(温) 750円
※割子蕎麦(3段) 750円
※営業:午前11時~午後3時 木曜定休
島根県出雲市大社町杵築西2034 0853-53-3240
水の都松江市のシンボル松江城。
1611年(慶長16年)に一部築城、現存12天守のうちのひとつです。国宝・重要文化財にも指定されています。
天守を取り囲む松江城山公園には、ソメイヨシノやシダレザクラ約200本もの桜があり、「日本さくら名所100選」に選ばれています。
島根県松江市殿町1-5 0852-27-0471
松江城を囲む堀の一部が今も残り、1周3.7kmの内堀・外堀をめぐるコースを、船頭さんのガイドを聞きながら周遊します。(遊覧時間約50分)
醍醐味は橋くぐり。コースには16の橋があり、橋桁が低いところでは船の屋根をさげ、乗客も頭をさげてくぐるんです。橋がせまってくるスリルも味わえます。
※3月1日~6月30日…始発9時 最終午後5時(15分間隔)
季節ごとに最終時間変更アリ
料金:大人(中学生以上)1,230円 小人(小学生)610円
島根県松江市黒田町507-1 0852-27-0417
明治21年創業、島崎藤村や与謝野晶子をはじめとする多くの文人に愛された老舗旅館です。
客室からは、宍道湖も見えるんです。お部屋に展望温泉風呂がついているので贅沢な時間を過ごせます。
夕食は、島根の名物をたっぷりと堪能。旨みがお口の中で長く持続する「しまね和牛サーロインステーキ」は、島根県隠岐の島の塩でいただきます。宍道湖の名産シジミのすまし汁はコクのある味がたまりません。朝食でいただける家伝料理の鯛めしは絶品ですよ。
島根県松江市末次本町14 0852-21-5131