宮城・秋田・山形の3つの県にまたがり、新緑や紅葉など四季折々の美しい風景、山歩きなどで多くの人に親しまれている栗駒山。
その栗駒山のある宮城県栗原市は、自然の恵みがいっぱい。耕英地区では、日本で初めてイワナの養殖に成功し、栗原を代表する食材になっています。そして、廃線になってもなお“くりでん”人気は続いているようです。
また、2008年に起きた岩手・宮城内陸地震では施設、建物、産業、人々の生活に大きな爪痕が残りました。その爪痕がいまだ残る耕英地区は、貴重な地質・地形をもつ公園として2015年に「ジオパーク」認定をうけました。
その出来事を伝えるとともに、観光資源としての期待も高まっているそう。地元の方は、被害から時間をかけて再生をし、麓の商店街には新しいお店なども少しずつ増えているので、多くの人に足を運んでほしい、栗駒山に来て欲しいと話してくれました。
今回は、そんな栗原市の魅力を満喫する旅です。
こちらでは、かつて宮城の経済と暮らし・観光を支えてきた栗原電鉄“くりでん”(2007年廃線)の歴史を振り返る資料や懐かしいものに出会えます。
くりでんの路線を忠実に模型にしたものが展示されており、小さなくりでんが走行しています。
実際の車両も展示されており、さらに運転シミュレーターで運転手気分まで味わえます。
※開館時間 午前10時~午後5時(入館4時まで)
火曜・年末年始休み
※一般(高校生以上) 500円 / 小中学生 300円
運転シミュレーター 1回 500円
宮城県栗原市若柳字川北塚ノ根17番地1 0228-24-7961
旧くりでん沿線の旧「栗駒駅」前の六日町通り商店街に2年前にオープン。築100年以上の古民家を利用したカフェです。古いものが好き、というご主人が趣味で集めたアンティークが店内のあちこちに飾られ、レトロな雰囲気が漂います。
一押しは、10種類以上のスパイスを使ったオリジナルの「開明香(かいめいこう)カレー」。
実は明治時代、こちらの建物は薬局で「開明香(かいめいこう)」という目薬が看板商品だったそうです。それが店名の由来となり、メニュー名にもなりました。ご主人は、カフェを営みながら六日町商店街に新たな活気を生み出したいと活動しています。
※開明香カレー 680円
※営業:午前11時~午後7時 水・木曜休み
栗原市栗駒岩ケ崎六日町86 090-1169-1523
六日町通り商店街にある、本格アウトドアグッズと生活雑貨が並ぶお店。アウトドア好きで意気投合したという御夫婦が営んでいます。
登山やハイキング、キャンプの必需品や1合パックの無洗米など、アウトドアに重宝するものがずらり。このお米はご主人のご実家で収穫したものだそうです。
奥様がセレクトするリネン素材を中心とした衣料品も販売しています。使っていくうちに馴染んでいくのが魅力だそう。自然体でこだわりのものを揃えたショップですよ。
※営業:午前11時~午後6時 水曜・第2第4木曜休み
栗原市栗駒岩ケ崎六日町114 0228-24-8305
栗駒山の中腹・耕英地区。標高650mにある温泉施設です。宿泊はもちろんですが、日帰りでも温泉とおいしい食事をたっぷりと堪能できます。緑豊かで自然に囲まれた露天風呂、さらに温泉プールも完備されているのも魅力。
そして栗原を代表する“イワナ”のお料理も味わえます。「いわな丼」は甘辛タレでいただきます。また、「くりこま高原カレー」にもイワナが。ご飯の上に栗駒山にみたてイワナのフリッターがのっているんです。カレーとイワナ、意外と合う組み合わせですよ。
※日帰り入浴料 大人 850円 小人 650円
※いわな丼 1,200円
くりこま高原カレー 1,100円
栗原市栗駒沼倉耕英東50-1 0228-43-4100
“からだにやさしいスープとごはん”をコンセプトにしたお店。
地元の野菜、お豆や玄米、押し麦など、体おもいの素材を使ったやさしい味付けのおまかせランチプレートが人気です。スープは週替わりで、色々な味を楽しめます。
※営業:午前11時半~午後3時半 月・火曜休み
栗原市栗駒岩ケ崎上小路154-2