みやぎをリサっち
安東理紗が「県内の今」そして、りさんぽで一度行ったところをめぐります。



[平成23年4月15日(金)放送]

○● 白石編 ○○

りさんぽで一度行った場所をめぐる「県内は今」。今回は第一回「りさんぽ」でお邪魔した白石市に行ってきました。沿岸部の状況ばかり伝えられているため、ほとんど知られていない状態でしたが、行ってみてびっくりすることもありました。
●白石城
まず最初は白石のシンボル白石城。天守閣の白壁が大きくヒビがはいっていたり、壁がはがれおちていたり、また屋根瓦が落ちているなどの被害が出ていました。
平成7年の建物ということで、中は大きな損傷もなく安全が確認されたので、観光客が見物することができるのですが、今は例年の5%くらいしか来ていないそう。
特に今は桜が見ごろなのでぜひ来てほしいと白石城の方は話していました。もう電車も通ってますからね★
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●材木岩公園
続いて向かったのは、七ヶ宿ダムの下流にある天然記念物の「材木岩」がある材木岩公園。
たてかけられた材木のような模様が岩にできている材木岩はもともとは黒っぽい岩だったにもかかわらず、その景色は一変。茶色の土の部分が見えているところがあるのです。3月11日の地震と余震の影響で崩落してしまったようです。落石などもあり、近づけないようになっていました。
新緑の時期は、川と緑と岩が作りだす美しい景色を写真に収めようと写真家に人気のスポットだったそうですが、とても胸が痛い光景でした。自然の美しさと自然の脅威を肌で感じました。
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●本町大通り商店街
市内中心部の本町大通り商店街でも道路の亀裂や陥没箇所がありましたし、ほかの地域に比べて少ないものの、家の壁や屋根瓦が落ちてしまっているところが見られました。
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●佐藤清治製麺
また蔵は土の壁が落ちているところも多く見られました。
家の蔵に影響が出たとおっしゃるのは、ちょうど2年前にお邪魔した、名物うーめんを販売する「佐藤清治製麺」。お店に影響はなかったそうで、震災後も元気にお店を開けていました。
工場では干していたうーめんが落下してしまったり、機械が動いて使えなくなっていたり、原料の小麦粉もガラスが飛び散って捨てざるを得ないなど被害があったそうですが、従業員一同力を合わせて機械を元の位置になおして、次の日から炊き出しなど精力的に行っていたそうです。
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今も、さくらの香りがほのかに漂ううーめんをお店で出していましたよ♪
「残った名産品を宮城の復興のために買う」というのも復興のお手伝いになると思います。どんどん食べて元気をだしましょう!
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●常林寺
おしまいは県内でもっとも早く桜が咲くところとして知られる「常林寺」。
このお寺がある南町地区は白石市中心部でも活断層が走っているということで、被害が大きかったそうです。道路に大きく亀裂が走り段差もできていましたし、道路がでこぼこで徐行しないと通れないようなところもたくさん見られました。また壁が濠の方へ落ちている現場もありました。
それでも5年前からこの地区では防災の意識を高め、地域の中で訓練やお年寄りのいる世帯の確認などを行っていたため、スムーズに避難することができたといいます。
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常林寺の桜は、いつもばらばらに咲くエドヒガンやソメイヨシノ、しだれ桜がいっぺんに咲き乱れ、明るく私たちに笑顔を振りまいているようでした。
いつもとは違う状況の中ではありますが、それでも普段と変わらずにきれいな桜を咲かせている様子にただただ胸があつくなるばかりでした。
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●お知らせ
白石では毎年開催していた「こけしコンクール」を中止しましたが、復興を祈って「白石市こけしと地場産品市」を開催するそうです。
    画像     「白石市こけしと地場産品市」
*5月3日(火)、4日(水)
  午前9時〜午後4時まで
*白石市いきいきプラザ館内
  および マーケット市場

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