みやぎをリサっち

安東理紗が「県内の今」そして、りさんぽで一度行ったところをめぐります。



[平成23年7月22日(金)放送]

○● 鳴子編 ○○

●ゆさ果実工房
震災から4カ月あまり。今回は宮城が誇る温泉街「鳴子」に行ってきました。
最初にお邪魔したのはブルーベリー農園の「ゆさ果実工房」さん。鳴子の山間にあって山からの綺麗な水で栽培しているブルーベリーは今がまさに旬です!春先の天候で遅れてしまったということで、まだまだ大きくて青々としたブルーベリーがいっぱい実をつけていました。
12種類の摘み取り体験ができるということですが、種類によってや木によって味が違うので、摘み取りながら甘みと酸味のバランスが好みのものを探してみてください!シーズンの初めごろが大きいということで500円玉サイズのがありましたよ!今年は暑い日が多いのでとにかく甘めでおいしかった〜!夏休みレジャーにお勧めです!
 ●『ゆさ果実工房』 大崎市鳴子温泉字焼石亦41 0229-87-2413
    摘み取り体験 中学生以上500円 小学生250円(8月20日まで)
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●ORAGA 鳴子の熱帯植物園(現在休園中)
続いてお邪魔したのは中山平の温泉「琢秀」さんの隣にある施設で、私も今回初めて知った観光スポット「ORAGA鳴子の熱帯植物園」。温泉の地熱を活かしてビニールハウスの中を温めることで熱帯と同じ環境で植物を育てている施設なのです。
園内にはサボテンやゴムの木、ヤシの木といった植物300種類以上があったということだったのですが、実は震災の影響で現在休園中。冬の期間、例年の2倍近く降った雪の重みで損傷を受けていたビニールハウスが今回の震災により5棟倒壊してしまったのです。ライフラインもストップしてしまったことで、植物も枯れてしまい、現在瓦礫を撤去したり、再開に向けて動いているところでした。そんな中で、鮮やかな花を咲かせているものもあり、鳴子ならではの観光スポットの再開への希望の光となっているようでした。
 ●『ORAGA 鳴子の熱帯植物園(現在休園中)』
    大崎市鳴子温泉字星沼20-12 0229-87-1030
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●高橋豆腐店(アンさんの豆乳プリン)
温泉街に入ると立ち上る湯気、温泉のにおい、懐かしい商店街・・いつもの鳴子の光景がもどってきていました。中でも私が行きたかったのは、りさんぽで訪れたお店。
「高橋豆腐店」ではフィリピン出身のアンさんが作った豆乳スイーツを頂きましたが、今回もあの味が変わらずあるか気になっていたのです。中に入るとかわらず美しいアンさんが笑顔でお出迎え。正直母国に帰ろうと思った時もあったそうですが、「皆が頑張っているのに自分だけ帰るわけにはいかない」と鳴子に残ったそうです。
豆もたくさんあったということもあり、震災後は翌日から営業していろんな方にお豆腐やスイーツを提供して喜ばれていたのだそうです。甘さ控えめ、豆の味を感じることができるあっさり豆乳プリンに、鳴子産のブルーベリージャムをかけていただけば「鳴子の味」を堪能できますよ〜。
 ●『高橋豆腐店(アンさんの豆乳プリン)』
    大崎市鳴子温泉字新屋敷73 0229-83-3362
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●こけしの桜井
最後も、りさんぽでお世話になった桜井こけし店。
去年の紅葉の季節、ちょうど絵付けを倣ったりしましたね〜。店内のこけしの多くは倒れてしまったり、汚れてしまったりして捨てざるを得なかったそうですが、変わらず営業しているということが喜びでもありました。実際、鳴子全体での観光客が震災以後、半分以下になっているということもあり、こちらのお店でも影響は受けているということですが、震災の後こけし工人で集まる機会が増えたというメリットもあったそうです。
たとえば、これから鳴子をどう活性化していくか、また職人をどうやって増やしていくかということを頻繁に会議するようになったりといいます。鳴子では温泉施設で震災以後2次避難所として受け入れ体制をとっており、これまで観光に訪れなかった人が興味を示してくれたりもしているということなので、多くの人が鳴子の文化に親しみをもち、こけし文化が途絶えることがないといいなぁと感じました。
とはいえ、受け入れも半年と決まっています。そのあとはどうするのか、補助はどうなるのか、観光客をどのようにして戻すかといった問題は山積していますが、何とか手を取り合って観光地として復活してほしいです。何よりも元気なお店が多いので夏休みの観光にお出かけください!
 ●『こけしの桜井』 大崎市鳴子温泉字湯元26-6 0229-83-3460
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