みやぎをリサっち

安東理紗が「県内の今」そして、りさんぽで一度行ったところをめぐります。

りさんぽバックナンバー



[平成24年1月13日(金)放送]

○● 大崎市岩出山編 ○○

●旧有備館
震災から10か月が経ちました。岩出山は内陸なので、地震の被害は沿岸部に比べれば小さいものの、道路の補修工事は1割しか終わっていないことにびっくりしました。
また、いまだにブルーシートがかけられたままの旧有備館。文化財だったので建物は倒壊してしまいましたが、すぐに立て直すことができず、また予算がつくまで待つそうなのですが、実は来月から復旧工事の開始が決まりました。工事が始まるまでの間、無料で旧有備館の様子を見ることができ、また工事が始まってからも定期的にみることができるようになるそうですよ。
倒壊してしまってから10か月間、例年の半分のお客さんが訪れたということで、それだけ全国の皆さんに愛されていた建物だということが改めてわかりました。
庭園もきれいな旧有備館、今までの景色が戻ってくる日が待ち遠しいですね。
 ●『旧有備館』 岩出山字上川原町6 0229-72-1344
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●中森豆腐店
さて、旧有備館から5分ほどのところにあるのが、中森豆腐店。50年ほどつづくお豆腐店ですが、今は岩出山の名物凍み豆腐作りの最盛期と言うことで朝は2 時半から起きて作業をされているそうです。
親子三人で仲良く作っている凍み豆腐作りですが、素材を作って切って並べて凍らせて絞って干すという作業を1か月ほどかけて作られるのだそうです。一つ一つが手作業で手間暇かかっているからこそ美味しいのですね。
岩出山の、雪が少なくカラッと寒いという気候が適しているということで50年前には100軒ほどが作っていたそうですが、今はたった6軒に。中森さんのお宅では3代目がいらっしゃるので安泰ですが、ほかのお豆腐店は後継者もおらず、名物を守ることができるのか不安でもあるようです。
大事に大事に頂かないといけませんね。
 ●『中森豆腐店』 岩出山字上川原町37-5 0229-72-0469
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●勇喜食堂
さて、中森豆腐店で売れているのは凍み豆腐のほかに凍みっぱなしという商品があります。凍み豆腐と途中までは同じなのですが、最後の天日干しの作業を省いたもので、凍らせたままの状態という意味で「凍みっぱなし」が商品名になったそうです。
水分があり、料理にも使いやすいと人気の名物をいただくために、さっそく岩出山の勇喜食堂さんへお邪魔すると、去年の秋に町おこしのために開発された「凍みっぱなし丼」がありました。
業務用に作られた分厚くて大きな凍みっぱなしを一口サイズに切って油で揚げて卵でとじるもので、見た目はかつ丼のようです。そして、食べても弾力といい、じゅわーっとだしが出てくる感じといい、お肉に近いんです!それでいて噛んで行くと豆腐の味もするので2度おいしい。とてもヘルシーでありながら味もしっかりし見るということで、人気のメニューなんだそうです。
鳴子や岩出山の12店舗で食べることができるようになったそうですが、勇喜食堂の特徴はシソとネギをのせることで、食感と香りを楽しむことができて飽きない工夫がしてありました。女性にもお年寄りの方にも人気になりそうなグルメでした!
 ●『勇喜食堂』 岩出山下野目字二ッ星9-1 0229-72-4747
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