みやぎをリサっち

安東理紗が「県内の今」そして、りさんぽで一度行ったところをめぐります。

りさんぽバックナンバー



[平成24年6月29日(金)放送]

○● 栗原編 ○○

●岩魚の館
岩手・宮城内陸地震から4年が経ちました。4年前に被害の大きかった栗原市にお邪魔してきました。

まず向かったのは栗駒山麓中腹に位置する耕英地区。ここには日本で初めてイワナの養殖に成功した数又養魚場があります。自然に恵まれた場所で、湧水を利用した養殖施設の水が澄んでいてとてもきれいだったのですが、イワナは12,3度での綺麗な水でないと臭みも出てしまうため、常に一定の環境にしないとならないそうです。繊細ですね。
自然に近い環境で育てているこの施設でも岩手・宮城内陸地震では湧水の量が減ってしまったり、施設が被害を受けたこともあって、休まざるをえなかったそうです。
さらに、ようやく復帰した矢先の東日本大震災。直接の被害はなかったものの、原発の風評被害もあって、スーパーの取引がなくなったり観光客も減っているそうです。
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念のためお伝えしますが、こちらのイワナ、放射性物質は検出されていませんのでご安心ください。今はこちらのイワナ、隣の「岩魚の館」で食べられます。
マリネ・甘露煮、塩焼き、田楽と様々な姿に変身しているイワナ料理に大満足!!もっと癖があるのかと思ったら、川魚なのに臭みもなく、本当においしかったです!なんといっても刺身がたまりませんでした!!歩いて30歩?という近さのいけすで元気よく泳いでいたイワナを採ってすぐさばいてくださるので、そのコリコリとした歯ごたえといったら♪ひらめにも似た美味しいお魚でした。
沿岸部の方もゆっくりリフレッシュするために訪れるそうですが、新緑を見ながら、鳥のさえずりを聞きながらいただくイワナは本当にうれしい発見でした!
 ●『岩魚の館』 0228-46-2136
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●花山温泉 温湯山荘
続いて向かったのは花山地区です。いまだ爪痕の残る崩落現場を見ながら車で1時間ほどで到着します。
花山地区にはもともと4軒の温泉宿がありますが、今営業しているのは温湯山荘の一軒だけ。岩手・宮城内陸地震の際は壁や天井など大きな被害があり、道路も普通だったため一年以上休業していたそうですが、再開してからは地元や秋田県のお客さんも多かったそうです。しかしこちらも東日本大震災の後は風評被害に悩まされているんだとか。
今はまさに新緑の絶景を眺めながら入れる温泉も、つるつるすべすべになる「美人の湯」として知られていますので、もっともっと環境客が戻ってくるといいなと思いました。
また、残りの3軒の温泉宿のうち2軒も、建物やお湯の供給にめどが立ったということで再開する日も近づいているんだとか。楽しみですね☆
 ●『花山温泉 温湯山荘』 0228-56-2040
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震災から4年崩落現場など変わらない景色もある中で、一歩一歩進んでいる栗原の方のたくましい姿は東日本大震災での被災者を勇気づけるとも思いました。復興に向けて進んでいる中での東日本大震災は「また地震か」と落ち込んだそうですが、それでも優しい自然ともに暮らしているのが伝わってきました。
世界谷地のニッコウキスゲが見ごろを迎え、トレッキングのお客さんも多くなってきましたが、栗原の自然を見に皆さんも行ってみてくださいね♪


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