東松島市・宮戸島 月浜地区の小2~中3の子供たちが参加する「えんずのわり」
“鳥追い”と呼ばれる小正月の伝統行事です。
えんずのわり=意地の悪い鳥を追い払い、地域の無病息災・豊穣を祈ります。
この期間、参加する子供たちは子供たちの力だけで共同生活をし、地域の家々をまわり、祈願します。
今年の参加はわずか3人、全員小学生です。
みんなのリーダー『大将』をつとめるのは、5年生の鈴木凛生(りき)君。
今年の大将役のはずだった鈴木颯斗君の親戚が昨年亡くなり、地元の習わしで参加ができなくなりました。そこで急遽大将役は凛生君に。
凛生君が初めてえんずのわりに参加したのは小学2年生の時。
恥ずかしがり屋で、なかなか馴染めませんでした。
しかし、先輩たちとの交流を通して、いつしか大切な時間になっていました。
しかも、来年は転居し月浜地区を離れることがきまっている彼にとっては最後の「えんずのわり」なのです。
大将として後輩たちをきちんと引っ張ていけるか…不安をちょっぴり口にしながらも、みんなを盛り上げようとする頼もしい姿がありました。
行事を務め上げたあと…「ついてきてくれたみんなに“ありがとう”と言いたい」と凛生君は大将の表情で話してくれました。