「南三陸さんさん商店街 新たな一歩」
「南三陸さんさん商店街」のオープンは、東日本大震災の翌年。
訪れる人は年間20万人以上、被災地の中で最も賑わう仮設商店街といわれていました。
できたばかりの頃は、商店主たちも不安を抱えていましたが、この5年間、地域のみんなの心の支えにもなっていました。
その仮設商店街は2016年12月末役割を終えることとなり、仮設商店街最後の日に地元有志による卒業式が行われ、新たな旅立ちの日を迎えました。
ここを最後に店を閉める人、新しい商店街に移転する人、選ぶ道はさまざまです。
そして、2017年3月3日(金)に迎えた『新さんさん商店街』がオープン。
新しい商店街は、10mかさ上げした町の中心部に建築されました。新しいお店に新しい道具、もちろん使い慣れた大切な道具も共に頑張っていきます。
お客さんたちの喜ぶ顔を見たくて、準備を重ねてきた店主たち。復興へとまた新たな一歩が踏み出されました。
「タップダンサー熊谷和徳 ふるさと仙台への思い」
生まれも育ちも仙台…タップ界屈指のダンサー・熊谷和徳(くまがいかずのり)。
15歳でタップと出会い、19歳で渡米、努力と情熱が実を結び、タップ界のレジェンド グレゴリーハインズから才能を認められました。
2011年 東日本大震災後の4月、名取市閖上を訪れた熊谷さんは、“圧倒的な無力感”を感じたと話します。その1か月後、熊谷さんは、「タップザフューチャー」のメンバーを集めました。震災前から仙台を拠点に活動し、初心者から上級者までが学ぶダンスチームです。封じ込めていた思いが爆発した瞬間でした。
ひときわ喜びを表していたメンバーの佐藤周(あまね)君は現在高校生。『震災後、みんなで会う機会がなかったので、みんなで踊る楽しさがあった。互いに盛り上げ合える。遠慮しないでいつものように元気いっぱいに踊った』と当時の気持ちを話してくれました。
そして、熊谷さんに憧れてタップを始めた中島かんたろう君。将来の夢は『タップダンサー』です。
熊谷さんのタップが、熊谷さんが原点に立ち返る場所“ふるさと宮城”で、根付いています。