宮城県は海の幸山の幸、おいしい食材が豊富な土地。その魅力を生産者とともに消費者に伝えようと走り回る人、ホテルレオパレス仙台の料理長・瀬戸正彦さん。
以前は、「良い食材」を求めていたが、今は生産者が思いを込めて作った素材を、どうやってお客様に伝えていこうか試行錯誤しながら腕を振るっています。東日本大震災後は、地産地消は大変なのではないかと思ったが、生産者のみなさんが元気に「大丈夫だから!」と食材調達を支えてくれた経験から、ひと皿ひと皿に込める思いもより一層強くなりました。
生産者のところに行ってこそ分かることもあり、勉強になる、と足繁く現地に赴きます。
いまは、タケノコのシーズン。丸森町では、震災後出荷ができませんでしたが、現在は1本1本検査をクリアし厳選されたタケノコを出荷しています。タケノコ農家の八島さんと竹林に入り、自ら収穫を体験。八島さんとの会話の中から、よりおいしい料理にするためのヒントを得てメニューを考えます。瀬戸さんの心にあるのは、いつも「生産者の思い」。それを“伝える”ことが瀬戸さんの原動力になっています。