石巻ウェディングは、石巻を拠点に“結婚式”をプロデュースしているチームです。
メンバーそれぞれが仕事を持っていて、写真撮影、ヘアメイク、衣裳…みんな石巻で暮らし活躍しています。本業の時間の合間を縫いながら、その技を持ち寄って作り上げていくのです。
今回の依頼は、震災後に移住してきた美術家カップル。新婦は「昔は巡航船に乗ってお嫁入りした」「昔から稲荷神社を大切に守っている」と浜で暮らしてきた方に聞き、狐崎浜の古い写真を防潮堤に映し出すイベントを開催。浜の暮らしの記憶を、『今』につなげたいという願いが込められていました。
この石巻・狐崎浜に魅了された美術家である新郎新婦の式は、“狐の嫁入り行列”。出席者に配られた狐の面は、新郎新婦のご友人でお面作りをしている方にお願いをし、さらに全員で色付け。仲間を広げ、全員で時間の限りに準備をし、ハレの日を迎えました。
石巻ウェディングの手がける結婚式は、大変なことも多く、地域の人を巻き込み、輪を広げ、出来上がっていきます。そうして、新郎新婦や地元の人々の笑顔を見られるのが最高に嬉しい。これからも、石巻をもっと面白く素敵な町にしたい、と話してくれました。