ニューヨークと仙台を拠点に活躍しているタップダンサー・熊谷和徳さん。
熊谷さんがタップに魅了されたきっかけは、映画のワンシーンでした。
ハリウッド俳優、世界的なタップダンサーとして活躍していたグレゴリー・ハインズが言葉にできない思いをタップで表現した場面。
怒りや悲しみ、喜び、全てのエネルギーが1つの音として表現されていました。
熊谷さんは、19歳で単身ニューヨークへ。
そこで、憧れのグレゴリー・ハインズと運命的な出会いを果たしました。
渡米する時、周囲に賛成してくれる人はいませんでしたが、それから20年…
即興で生み出される全身全霊のリズムを、世界的なタップダンサーとなった熊谷さんは、ふるさと・仙台で伝え続けています。
『タップ・ザ・フューチャー』熊谷さんが続けている活動。
老若男女関係なく講習会・練習などに参加し、熊谷さんとステージをふんでいます。
仙台市内に住む小学生の佐藤檀君も熊谷さんに憧れてタップを始めました。
始めたばかりですが定期公演に参加し、なんとソロにも挑戦しました。
熊谷さんと並んで踊る…「いいのかな?でも、勇気を出して、楽しもう」。
熊谷さんは、「子供達と踊る時でも“本気”。」それはグレゴリー・ハインズに教わったこと。
「混沌とする時代だからこそ、タップダンスを踊るときは真っ白でいたい。タップだからこそ伝えられることがあるはず。」と話してくれました。