石巻市北上町(きたかみちょう)
北上川と太平洋が出会う場所からほど近くにあった“白浜”の海水浴場。
そしてその周りには、41世帯の穏やかな暮らしがありました。
東日本大震災で津波の被害に遭ってから8年、
この4月に「白浜ビーチパーク」という名の海浜公園として生まれ変わりました。
もちろん、夏には海水浴も楽しめます。
震災後、地域の人たちでなつかしい思い出を胸に
“こんな日常があったらいいな”と幾度も話し合い、作り上げました。
海浜公園では、毎月第4日曜日に住民と町の復興応援隊が作るイベントが開かれます。
『白浜ビーチパークデイの日』。
白浜ビーチパークデイでは「白浜de朝ごはんの会」も開かれます。
空き缶で作るエコストーブを使い、お釜でご飯を炊きます。
災害が起きた時、こうした経験が必ず生かされるはず、、、
そんな思いも込められています。
ひじきや昆布やワカメなど地元の食材を使った
地元のお母さんたちのお手製のお惣菜も並びます。
震災前、ここに住んでいた佐藤尚美さんは
地域のまとめ役として活動しています。
本当の意味でゆっくりぼーっと過ごすことはなくなっている。
家族と食事をしながら“話す時間”を提供していきたいと言います。
そして、白浜の自治会長 佐藤ふじおさんは
若い世代からも愛される“白浜の寅さん”。
来てくれた人を、ささやかながら珈琲でおもてなししたいと
イベントの日には『かふぇ ふじお』を開いています。
先祖が白浜地区のために一生懸命努力してきた、
震災で無になったが、再び人が集う場所にしたいと
話してくれました。
<問い合わせ先>
白浜ビーチーパークデイ
※来月は、23日に開催予定(毎月第4日曜日)
石巻市北上地域復興応援課
090-6639-5153(平日午前9時~午後6時)
※2019白浜の海開きは、7月20日からです。