気仙沼に去年オープンした「いずみぱん」。
自身が食べることが好きという水野いずみさんは、
その幸せのお手伝いがしたいと毎日パンを作っています。
岩手県陸前高田市の出身で
以前は岩手県の陸前高田市役所に勤務していました。
あの日…東日本大震災
津波で義理のご両親をなくし、
“ふるさと”にいるのがつらい、と話す夫
そして、水野さんも体調を崩すことが増え
市役所を退職し、気仙沼市に家族で移住しました。
いまでも海を見ることに抵抗は感じるけれど、
子供の頃かいだ磯の香りや楽しかったという感情は
そのままで持ち続けていきたいとも話してくれました。
水野さんの『今』と『あの日・あの時』はつながっています。
あの日色々な支援を受け、“命をつなぐための食”を改めて感じた。
それがパンづくりのきっかけになりました。
水野さんは今、気仙沼で大勢の人と繋がり
助けられながら生活できている、
当たり前は当たり前ではない、だからこそ
“当たり前の日常”をかみしめて暮らしています。
そして、幸せを感じられるパンを作っていきたい、と話していました。