塩釜水産物仲卸市場は昭和40年に誕生。
昭和50年代まで水揚げ金額は伸び続け、市場は活気にあふれていました。
しかし食の多様化や輸入品の規制緩和で徐々に右肩下がりに。
最盛期は350を超えた店舗は東日本大震災で大幅に減少し、
今は約90店舗となりました。
塩釜水産物仲卸市場で魚を売る「魚叶」
寿司屋などのプロ向けに加え、一般向けの魚介類も販売しています。
ベテランに交じって魚を競り落とす3代目の渡邉勝哉さん。
高校卒業後すぐに魚屋を継ぎ、父の勝之さんとともに働いています。
現在塩釜水産物仲卸市場の事業主の平均年齢は
60歳を超えています。
危機感は人がまとまるキッカケとなりました。
県外から故郷に戻った海老専門店の3代目
今野さんとの出会いに背中を押され
渡邉さんは若者を中心に25人でチームを結成。
『ブリッヂプロジェクト』と名付け、市場活性化の取組みを始めました。
使われていない空き区画を新たな店舗に改装。
県内外から出店者を募り、これまでにはなかった様々なジャンルのお店も開きました。
買い物はエンターテインメントだと思う。
もっと人に来てもらえるような楽しいおもしろい場所だと
これから若い人たちで広げていけたらと話してくれました。
活気のあった市場へ…若者たちがバトンを受け走り続けます。