去年オープンした道の駅・大谷海岸
産直コーナーには海産物など地域の食材が並ぶ中に
「大谷いも」というのぼりがあります。
道の駅オープンの去年、
地域住民の手によって復活した伝説の馬鈴薯です。
戦後、この大谷地区で栽培され当時の食糧難を支えました。
東京・大阪にも出荷され日本一の味とも評されました。
しかし…北海道産のジャガイモの台頭で
生産者・生産量がともに徐々に減り、市場からその姿を消しました。
現在、20人が大谷いもの生産をしています。
生産者の佐藤俊夫さんと小野寺英彦さんのお話では
気仙沼は魚がメインだが、
野菜でも名物になるものをできないか…
道の駅のリニューアルに合わせて
何とか復活させたいという気持ちで生産に取り組んできたそう。
さらに、昔ながらの生育方法にもこだわりが。
ワカメの茎やアカモクなどを漁師さんから引き取り
乾燥させたものを肥料として畑にまくのです。
昔からこの地域でやっていた方法。
浸透してきた最近は、浜の人たちが
茎いらねがって声をかけてくれるそう。
量が沢山とれる、きれいなイモがとれると嬉しい
もうちょっと増やして
いつか大谷いもで東北・宮城限定のポテトチップスなんかができると
いいなと話してくれました。
伝説の馬鈴薯、大谷いも
懐かしくて新しい地域の特産品です。