仙台商業高等学校放送部
この夏「放送部の甲子園」とも呼ばれる、「全国高校放送コンテスト」の
テレビドキュメント部門に参加。
約400作品中、優秀賞を受賞しました。
作品のタイトルは「とどきますか?私の声」。
咽頭がんで声を失った英語教諭の竹花俊彦さんが
最新のAI技術で自分の声を復活させるまでのドキュメント。
放送部の顧問佐々木淳先生の提案をきっかけに
竹花さんが失った声を復活させるまでの7ヶ月間を追いました。
もう自分の声で話すことができないと思っていた
竹花先生が出会ったのが『コエフォント』
インターネットを通してサーバーに自分の声を登録、
その声をAIが学習しサンプリングデータとして人間の話す声に近づけ、
コンピュータやスマホで打ち込んだ文章を
本人の声で読み上げてくれるサービスで
このサービスを竹花先生に紹介したのは数学科の笠原好修先生。
数年前から『コエフォント』に関心を寄せていました。
そして笠原先生はパソコン操作に不慣れな竹花さんのため
文字入力が簡単にできる「タケハナ・トーク」というアプリも開発。
竹花さんは手術後の離任式で
この『コエフォント』で“自分の声”で別れのスピーチをしました。
恩師の姿を自分のこととして見つめてきた部員たちが
エンディングに込めた想い…
「私たちは今回の取材を通して声の大切さを知り、
声を届けることは自分の思いを届けることであると気づきました。
たとえ声を失っても新たな技術によって思いを届ける手段が開発されています。
笠原先生から竹花先生へ。竹花先生から生徒たちへ。
そして私たちへと想いは届けられる。とどきますか私の声。」