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2025年12月1日(月)放送

「能登半島地震から2年を前に」
元南志見地区公民館長 浜高元一さん
松尾武アナウンサー 取材リポート

能登半島地震の発生から1年11カ月、あと1カ月で2年となる。地震発生当時、輪島市南志見地区の公民館長をしていて、避難所運営の中心的存在となっていた浜高元一さん。発生8日後に地元県議会議員から地区ごと金沢市への集団移転を打診された際には、住民の意思決定に向けてそれぞれの決断の後押しをしていた。
現在は南志見地区には帰らず金沢市のみなし仮設住宅に住んでいる浜高さん。父親の死去、娘さんの大学進学、息子さんが輪島市に戻って高校生活をするなど生活にも変化があったこの一年。みなし仮設住宅の契約は来年1月31日に切れるが、浜高さんの住宅は準半壊のため2月以降も住み続けることに。南志見地区の公民館長の仕事も、金沢市に住み続けているため役割が果たせないと3月いっぱいで退職をされた。
多くの人が南志見地区に戻る中、家族の事を考えると戻れないという葛藤、復興のために動けないという後ろめたさもあると、浜高さんは現在の心中を語った。
金沢で済み続けるために新たな仕事を探し始めた浜高さん。何を目標に生きていくかという悩みはあるが、新しい仕事を始めたら意識が変わるのではないかと今後への期待も話した。

「仙台湾岸エリア復興ツアー」
増子華子アナウンサー 取材リポート

11月12日に開催された「仙台湾岸エリア復興ツアー」に参加した様子をリポート。
一般社団法人3.11伝承ロード推進機構が企画したこのツアーは、仙台駅東口を出発し、仙台の湾岸エリアを巡りながら震災からの復興、津波対策、賑わい創出の取組みについて知ろうというもので、各場所で震災当時の様子の解説が行われる。
今回のコースは仙台駅東口を出発し、仙台港で防潮堤を見学。震災遺構荒浜小学校に向かい、避難の丘で多重防御について学んだ後、アクアイグニスで昼食をとり、閖上の震災メモリアル公園や名取市震災復興伝承館を回り、最後はかわまちテラスでかわまちづくり事業について学ぶという1日かけて盛りだくさんの内容となっている。
インバウンド向けの紹介も意識した内容で、この日は県内在住でインフルエンサーとして活動しているバングラディシュ出身のマムンさんも参加。
ツアーを終えてマムンさんは、仙台に住んでいても仙台についてそんなに知らなかったことを改めて感じた。すごく重い話も出たけどそれがあっての仙台なので知っておくべきであると感じた。今後震災があった時に一番大切にすることが何かということに気づけ、勉強になったのですごく有意義な1日だったと話した。
この「仙台湾岸エリア復興ツアー」は年明けから一般社団法人3.11伝承ロード推進機構および近畿日本ツーリストのWEBサイトで募集が開始される。
https://www.311densho.or.jp/

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番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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