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2012年7月16日(月)放送

JNN三陸支局から熊谷公幸記者

気仙沼湾の浮上式防潮堤の断念について

仮設住宅の今~里の杜・あすと長町・追波川
リポート:飯野雅人アナウンサー

ここ数週間で3ヶ所の仮設住宅を取材し、現状や問題点、今後の課題などを伺ってきました。
岩沼市里の杜東仮設住宅では、岩沼の沿岸部に住んでいた方々が生活をしています。菊地幸一自治会長の奥様あい子さんにお話を聞きました。昨年と比べて変わったことを聞いたところ、気持ちが落ち着いてきて雰囲気が明るくなったと言います。また、玄関前の通路が砂利からアスファルトに舗装され、玄関前に花を並べる人も増えてきたとのことです。
また、この地区は集団移転が決まっています。各地に先駆けて予算が組まれたからです。現在の仮設住宅は岩沼市役所から近いところにあり、学校や銀行もなども近くにあり利便性はとても良いのですが、集団移転箇所は1ケ所のみ。現在のコミュニティがそのまま継続されるので、早く皆揃って移り住みたいと住民の方々はとても期待しています。

仙台市太白区のあすと長町仮設住宅では、宮城県外も含めて様々な地域の人達が生活しています。その仮設住宅に今年3月11日、自治会が発足しました。自治会長の飯塚正広さんにお話を伺いました。
今までは集団ルールを守らない人達がいたが、自治会の発足によって少しずつ改善されてきた。広場を整備したり、イベント等も多く企画している。中でも8月12日の夏祭りは大きな規模で予定しており、近隣の方やボランティアの人たちも招待する予定でいるそうです。
現在仙台市では3500戸の復興住宅を必要としています。しかし、候補が決まっているのは1800戸分しかありません。飯塚会長はこのあすと長町に復興住宅を建設できないかと考えています。また、この仮設住宅は高齢者が多く、福祉施設を併設した復興住宅を作れないかとも仙台市と協議しています。過去、神戸市ではこのような福祉施設併設の復興住宅が作られた事例もあるとのことです。

石巻市の追波川運動公園仮設住宅では主に雄勝地区の方々が生活をしています。高橋久仁夫自治会長の奥様と、いとこの杉山さんにお話を聞きました。
今月から物置の設置と風呂の追い焚き機能の設置工事が行われています。少しずつ環境が改善されてきていますが、未だ不便さを感じることはあり、諦め半分なところもあるそうです。
今後の移転に関しては、現在の雄勝は生活環境が整っていないからこのまま残りたいと言う人と生まれ育った雄勝に戻りたいと意見が分かれます。杉山さんは前者、高橋さんは後者の考えを持っています。住民によって想いはそれぞれ。行政などには十分な話し合いで意向をくみ取って欲しい、とお二人は感じています。

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