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2014年3月3日(月)放送

仙台市若林区 荒浜アグリパートナーズ 渡邉智之さん 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー

仙台市若林区荒浜で農業を営む渡邉智之さん。渡邉さんの家は代々農業をしていて現在15代目、江戸時代から300年以上続いています。しかし、震災で自宅を失い、農地も津波を被ってしまいました。それでも「自分の代で農業をやめるわけにはいかない!」と立ち上がりました。そのきっかけは綿花でした。
震災後、東京の企業が立ち上げた東北コットンプロジェクト。綿花は塩害に強いという理由から東北復興の一助にと取り組んでいるプロジェクトです。2011年5月から渡邉さんはこのプロジェクトに参加し、綿花栽培を始めました。通常、綿花は四国など温暖な地域で栽培されます。これまで綿花を作ったことのない渡邉さんにとって、収穫までは不安の日々だったと言います。それでも何とか初収穫を終え、その後、渡邉さんは新たな行動を開始します。荒浜の農業を復活させるための農業法人を立ち上げました。それが荒浜アグリパートナーズです。
荒浜地区をはじめ沿岸部の農家では高齢や農機具を流されてしまったことで離農する人たちが沢山います。農地は放っておくと荒廃してしまいます。誰かがやらなければいけない、と渡邉さんは決断しました。まだまだ軌道には乗っておらず不安定な部分は否めません。それでも一から会社を立ち上げるという貴重な経験だった、と渡邉さんは前向きに捉えています。現在は若林区の荒町商店街で週2回、収穫した野菜などを販売しています。荒浜の農業復活への挑戦は続きます。

スタジオゲスト 
TOHOKU miss campus collection2014実行委員会 
実行委員長 松橋穂波さん、佐々木明さん、山内菜緒さん

一昨日3/1(土)の夜、仙台のあるライブハウスで「TOHOKU miss campus collection2014」というファッションショーが行われました。このショーの開催のきっかけは1本の口紅でした。
震災で父親を亡くした松橋さん。当時学生だった松橋さんはその後カナダから奨学金を受け取ることになり、その授与式の時に現地の方から化粧品をプレゼントされました。当時はとてもオシャレなんかする気分ではありません。それでも口紅を塗ってみました。目の下にはクマ、血色の悪い肌、口紅だけが変に浮いている…。これではいけない。その時、女性が女性らしく生き生きと輝くために必要な「美しくあること」「健康であること」に気付いたと松橋さんは言います。
震災後、東北の地で女性が失った美と健康を意識する場を作る、女性が生き生きと輝く東北にする、そんな想いを込めTOHOKU miss campus collectionは開催されました。ゼロからの立ち上げ。スタッフのほとんどは学生。実施までの苦労。そして、やり遂げた時の達成感。彼女たちにまだ冷めやらぬ熱い想いを語ってもらいました。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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