3.11みやぎホットライン

月曜 19:00~19:30
tbcラジオ AM 1260kHz

radikoで聴く

2015年2月9日(月)放送

亘理町 イチゴ農家 安住巌夫さん 取材リポート
リポート:藤沢智子アナウンサー

亘理町長瀞のイチゴ農家、安住巌夫さんのお宅を訪ねました。津波が自宅とイチゴハウスに押し寄せ大きな被害を受けました。あれから間もなく4年の月日が経とうとしています。
現在亘理のイチゴ農家は国の支援を受け、全体の9割が水耕栽培になっています。そんな中、安住さんは土耕に拘ってイチゴを栽培しています。実は震災前は水耕が1割、土耕が9割と今とは全く逆でした。安住さんが土耕に拘る理由は自分の畑、先祖代々の場所でイチゴを作れるのが一番だと考えているからです。
しかし、地下水は震災から4年経ってもあまり変わっておらず、塩分が多いと安住さんは言います。土耕でイチゴを育てている人達は水の調達に苦労しています。この水汲みの作業が震災前はなく、今は足かせになっているそうです。
しかし、苦労して調達した水のおかげで安住さんのハウス内ではイチゴが真っ赤に大きく元気に育っていました。

南三陸町 農漁家レストラン松野や 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー

南三陸町で農漁家レストラン松野やを営む松野美枝子さん。震災時には志津川病院に入院中。九死に一生を得ました。その松野さんが以前からの夢であったレストランをオープン。先日1周年を迎えました。
様々な人たちの支援を受けオープンしたレストラン。家族の力の他にも、古民家研究の著名な先生が設計を担当したり、大工の棟梁が一枚板のカウンターをプレゼントしたり、松野さんの明るい人柄が人を引き付けます。女子会を毎月開くグループや、気仙沼からわざわざ食事に来る会社員、ボランティアで助けてくれた人たちが連日店を訪ねてくることも。地元の人にも定着して愛されるお店になりました。ここまで、あっという間の1年だったと松野さんは振り返ります。
松野さんが作る料理は海の幸など地元の素材を生かした料理。中でも具だくさんの海鮮はっと汁は大人気です。定食も540円ととてもリーズナブル、そしてボリュームもあります。
店内はいつも明るくアットホームな雰囲気、そして常に松野さんの元気な声が飛び交っています。まだまだ復興途上の南三陸町でほっと落ち着くことのできる、気持ちが温かくなる貴重な場所です。南三陸町入谷鏡石、国道398号沿いにある松野や、大きな看板が目印です。松野さんから元気をもらいに訪れてみてはいかがでしょうか?

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

バックナンバー一覧

3.11みやぎホットライン
トップに戻る