南三陸町「Yes入谷工房」広報デザイン担当 大森丈広さん
伊藤晋平アナウンサー 取材リポート
デザインを勉強するため上京し、その後仙台市内などで仕事をしていた大森さんは震災を機に地元である南三陸町へ帰り、入谷町にある「Yes工房」で仕事を始めました。Yes工房は2011年7月に入谷中学校の校舎をリニューアルしてオープン。南三陸町を代表するキャラクター「オクトパス君」や「まゆ細工」などの販売を通して町のPRに貢献しています。
震災のあった翌月から避難所で3名でスタートしたものづくり。現在は地元の方20名を雇用しその大半が女性がなので、工房の雰囲気は毎日和やか。地域の情報交換などの交流の場も担っているようです。また地元の方々が制作したものが町のPRに直接つながっているため、スタッフは毎晩遅くまで作業をすることもありますが、全国からの注文とあってみなさんやりがいを感じているそうです。
これからの夏、通年で地域の震災被害木を素材に使っての体験教室は子供たちにとっても町にとっても大切な存在になりそうです。
気仙沼市 コヤマ菓子店 5代目 小山裕隆さん
電話リポート
気仙沼市で明治時代から操業している老舗菓子屋「コヤマ菓子店」。津波で自宅・店共に流出しました。現在は店から見える風景も変化してきています、振り返ると少しづつではありますが復興に進んでいるように感じられると話します。
震災後から3650日、毎日記録画像を撮り続け記録している小山さん。気仙沼市の町を震災前以上に良い街にしたいと奮闘中ですが、以前と変わらず町の皆と「気楽(気仙沼を楽しむ)会」を定期的に開催しつらい記憶や今の状況・心情を皆の思いを共有しています。気仙沼市民の港町気質は、そのつらい過去を共有しながら「未来」の気仙沼を形成し、観光で訪れる方々をたのしませ町の魅力をさらに地元から発信していきたいとお話し下さいました。