石巻市「石巻バルDaccha」鈴木崇也さん
リポート:林 朝子アナウンサー
今月30日まで仙台市内・石巻市の飲食店26店舗が中心となって行われる「いしのまきフェア」。仙台・石巻の飲食店それぞれが石巻の食材を使い店舗オリジナル創作料理を提供するという企画です。その企画に参加している「石巻バルDaccha」の店長、鈴木崇也さん(30)に話を伺いました。
石巻出身の鈴木さんは震災時、東京の飲食店で働いていましたが、震災後友人等の協力を得て被災地となった地元石巻市へ物資を運ぶ等、活動の中で震災と向き合った時間を過ごしました。その時間が自身の故郷石巻への想いを熱くし、自らがオーナーとなって今年3月に石巻の地場産品を提供する「石巻バルDaccha」のオープンさせました。お店のメニューは石巻野菜を使った野菜のバーニャカウダ、魚介のアヒージョなど友人の水耕栽培の会社や、漁港で働く友人から仕入れる魚、東松島市のお米など地元の宝、「食材の宝庫」をメイン材料に提供するお店です。
鈴木さんの夢は東京で「石巻バル」をオープンさせること。
それまで地元で、石巻ならではのメニューの開発に余念がありません。
仙台市若林区「ReRoots」広瀬剛史さん
リポート:伊藤晋平アナウンサー
地下鉄東西線のオープンに向けて、ReRootsの活動拠点に近い場所「荒井駅」では今、地域の農家の方から仕入れた稲藁を利用した「藁アート」で街おこしを行っています。震災後手つかずだった農地を見て、決意を固め起業したという広瀬さん。「復旧から復興、そして地域おこしまで」をコンセプトに地域をサポートし、仙台市内の学生が中心となって活動しています。
現在およそ5mの大きなマンモスを作ろうと、たくさんの藁を使い、巨大オブジェを「荒井駅」前で見せる「藁アート」に取り組んでいます。農業を活かした策を練る、若林区のさまざまな資源を活かして地域のコミュニティ回復までも手掛けたいという思いで突き進んでいます。現在、巨大マンモスは完成まで90%。地下鉄開業の12月6日までに間に合わせようと力を合わせて作業をしています。
若林区は、地区ごとに復興スピードがまだまだバラツキがありますが、「あせらず」「見える化」「じっくり」をキーワードにこれからも復興に向けて尽力します。