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2016年11月14日(月)放送

東北大学東北メディカルメガバンク機構 菅原じゅんいち教授
大久保 悠アナウンサー取材リポート

きょうは東北大学東北メディカルメガバンク機構が発行する、「妊産婦を守る情報共有マニュアル」をご紹介します。災害時に妊産婦、母子をどのように守るかは病院同志などで共有できる情報でしたが、避難所における情報共有の部分(現場)では、妊婦さんの数等が把握できず大変困ったという事例がありました。
災害弱者として、妊婦さんの立場は自分から手を上げない限り、なかなか気付けない状況です。環境次第では命の危機が及ぶ場合もあります。
このマニュアルは、出来あがってすぐに熊本地震が発生した熊本県内で活用されました。マニュアルはインターネットからダウンロードされ、避難所で大いに役立てられました。菅原先生地震も被災地へ支援に行きましたが、実際は仕事や車中泊、避難所以外での場所で過ごす妊産婦さんにはなかなか情報が共有されなかったと言う反省点もあったそうです。
基本的なことが書き込まれた「妊産婦を守る情報共有マニュアル」は、今後場所や人、それぞれの立場にたって臨機応変に対応することも必要です。今後は地域性等に合わせて進化させる必要もありそうです。

東北大学農学部から「就農」へ。元ReRoots 平松希望さん
伊藤 晋平アナウンサー取材リポート

2011年の4月に東北大学農学部に入学した、富山県出身の平松希望さん。震災後すぐに仙台市若林区にある「ReRoots」のメンバーとして大学での勉強の傍ら、若林区で農家さんの手伝い、活動をしてきました。元々は研究職を目指していましたが、活動を通じて自分がしたいことは「農業」なのではないか、ということに気が付かされます。
若林区の農家さんに相談してみたところ「農業なんてやらないで、会社に就職しろ」と何度も言われたそうです。彼女自身「農家(農業を生業とする)になるため」に何をしていいか、は全く分かりませんでした。「農業」は求人がでない、ということも分かりハッとしたそうです。
東北大学農学部を卒業しそのまま就農する生徒はたった2人。それだけに農家になるためのルート探し研修場所を探すことは大変難しいことだったそうです。女性一人が始めるには大変な仕事であることは、農家の方なら誰でも知っています。県外出身者の平松さんが仙台市の若林区で農家になることは本当に大変で心配だからこそ、地元の農家さんが親身になって声をかけてくれたのだ、と感じています。
平松さんはこれから2年間にわたる「就農研修」に入ります。意志を貫いて今後、自分の夢見た、すばらしい農業を目指してがんばっていきます。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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