山元町 結工房
林田悟志アナウンサー取材リポート
JR山下駅前の一角にある結工房は、カフェや直売所などが入った複合施設が今年の3月11日にオープンしました。
山元町農業生産法人「山元いちご農園」が被災地支援で支援活動を続けている東京のNPO法人「高麗(こうま)」が共同で開設しました。「結(ゆい)」は助け合いの意味合いを持っています。「東北の復興なくして日本の未来はない」という信念のもと、若い人が夢と希望を持って働ける場と仕事づくりを提供しています。この工房では、イチゴ栽培時にピアノ演奏を聴かせるなど独自のシステムを導入、最初は6畳の小屋から始まりイチゴ栽培の合間にコーヒー焙煎なども手掛け、今はカフェも併設の工房となっています。
震災から7年9カ月、オープン時は人通りもまばらでしたが今では地元の人たちも利用するなど徐々にお客様も増えました。エチオピアの豆を直輸入して、コーヒーに合うようにお菓子作りを行っています。珍しい白いコーヒーもおすすめです。体に優しいコーヒーやグルテンフリーのお菓子を扱うなど工夫が施されているのがとても特徴的です。
東京生まれ東京育ちの小沢店長は、山元町の暗くて何もない状況に寂しさを感じた時期もありました。しかし結工房はまだ始まったばかり。来ただけで元気になるようなカフェを目指し、今後も山元町の発展を見守っていきたいと話してくれました。
2019ニューイヤーコンサート 石巻市立湊中学校 加藤仁久先生
藤沢智子アナウンサー取材リポート
湊中学校の加藤先生は美術の先生ですが、音楽が大好きで、ご自身もチェロの演奏や編曲を手掛けています。息子さんもプロの音楽家として活動していて、湊中学校の吹奏楽部のメンバーやOG、保護者、知り合いで「春爛漫オーケストラ」を結成しています。先生ご自身はお母さまと娘さんを震災で亡くされていますが、そのお葬式の代わりに2011年8月6日に「プレイルネッサンスよし子とあや子を心でつなぐ音楽会」を主宰しました。
その音楽会を催したことをきっかけに、多くの人からリクエストをもらい石巻市で再びコンサートを開きその後、石巻市立湊中学校の吹奏楽部の顧問になったことをきっかけに、毎年3月に希望の春爛漫コンサートを開催しています。また、自らが訪れたオーストリアでの演奏会がとても印象に残り、自主的に地元の人たちが集まって地元のために演奏するコンサートになりました。2018年のニューイヤーコンサートには250人の方が訪れ、なじみのあるクラシックやポップスの演奏を楽しみました。
2019年は1月5日(土)の開催です。場所は石巻市立渡波小学校の講堂、入場は無料となっています。皆さんもぜひ、音楽を楽しみに、加藤先生に会いに行ってみてはいかがでしょうか。