★放送時間が4月から変更になりました★
3.11みやぎホットラインは、毎週月曜夜7時からの放送です。
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きょうの3.11みやぎホットラインは、3月11日放送に放送した「絆みやぎ明日へ2019」からのダイジェストをお送りします。
「雄勝で生きる」/石巻市雄勝町 山本圭一さん
飯野雅人アナウンサー取材リポート
震災後、パーソナルトレーナーの山本圭一さんは東京から石巻市雄勝へ移住しました。東日本大震災のボランティアをきっかけに雄勝町へ移住した山本圭一さん。震災発生から1週間後に宮城県石巻市雄勝町へ出向き、炊き出しや学習支援などを始めました。2012年には雄勝町に移住し、漁師として仕事をしながら石巻市雄勝町の復興に携わり、津波によって壊滅した町の支援活動を行っていました。
当時、学習支援を行っていた中学生は今年で20歳。周りに不安を隠しながら生活していたあの頃からはぐっと大人になり、立派な成人になりました。
また、震災から8年、雄勝町の復興イベントなどを地元出身の花山さんや仲間とともに行ってきました。代表的なイベントは「トレイルランニング」です。
雄勝出身の花山さんは、震災後に雄勝の歴史や文化を勉強するようになり、より深く故郷の良さに気がついたということです。震災前と震災後の違いが分かるからこその気づきです。
雄勝町にはない新しい山本さんのアイデアで、今後も雄勝町を拠点に活動していきます。震災前に4300人いた住民も、638世帯1282人(2019年2月現在)と人口減少が見られます。そんな現況でも山本さんは、雄勝町から元気を発信していきたいと話してくれました。
「ReROOTS」被災地での就農/仙台市宮城野区 平松希望さん
伊藤晋平アナウンサー取材リポート
東北大学出身の平松さんは、被災地でのボランティアを通して、宮城県で農業を続ける農家さんたちの思いの強さを知りました。そんな農家さんたちの姿をカッコよい、尊敬できる人達だと感じ、様々な反対を押し切って宮城県仙台市若林区で農業を行っています。卒業後2年の農業修行を行った後、現在62アールの農地で野菜を生産しています。
その傍らで、宮城県で新規就農する人たちのために、農業のすばらしさ、農業に向かく覚悟、大変さを伝える就農サポート講演会なども行っています。自分自身が就農する時に、情報がなかったことがその理由です。震災から8年、農地の復旧作業がほぼ終わり、田畑が復旧してきた今、今度はその農業従事者を育てていく楽しさ、魅力を伝えています。
農家3年目の平松さんは、新しい形の農業、いろいろな人たちの参入に期待をもっています。仙台市内で朝採りの野菜を多くの人たちに食べてもらいたいと奮闘中です。