名取市 海岸林再生プロジェクト
三浦 菜摘アナウンサー 取材リポート
東日本大震災後の2011年10月にスタートしたこのプロジェクト。津波で流されてしまった松林を再生することを目的に、10年間で100ヘクタールの土地に約50万本のクロマツを植えて、元々の姿に戻していこうしています。
クロマツは苗木を育てることからはじめ、2014年から植樹を開始。その後新型コロナウイルスの感染拡大によりボランティアによる植樹の中止を余儀なくされましたが、先月22日に活動再開。今月4日に実施された植樹にはおよそ20人のボランティアが参加しました。現在、大きいもので高さ5メートルに成長しています。クロマツが成長する度に地域の生態環境も変化を見せています。特に鳥の種類に変化が出てきているということです。プロジェクトが始まった頃からボランティアに参加している松浦雅子さんは「20年後、30年後にクロマツが育った時に若い人たちが集う場所になって欲しい」との願い胸に植樹ボランティアに参加していると話してくれました。
今後は来月22日と9月26日に植樹活動を行う予定で、ボランティアを募集しています。詳しくは公益財団法人オイスカのホームページをご覧下さい。
宮城郡七ヶ浜町 きずなFプロジェクト
古野 真也アナウンサー 取材及び電話インタビュー
高校生10人ほどで活動する七ヶ浜町のきずなFプロジェクト。みやぎホットラインでも都度活動の様子をお伝えしていますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動に支障が出ていました。今月19日、ようやく活動を再開。ミーティングが行われました。
これまで、七ヶ浜町内の幼稚園や学校で震災をテーマにした紙芝居を制作・上演してきたメンバー達。今後の活動についてようやく会議を開くことが出来ました。
プロジェクトの世話役である七ヶ浜町立向洋中学校の瀬成田実先生に電話でお話を伺いました。元々この学校の卒業生が在校時に結成したこのプロジェクト。現在、10組以上の紙芝居を制作し、県内外の学校に寄贈する他、99月と10月には福島県と山形県の小中学生が修学旅行で来県した際に上演する予定ということです。新たに3人の男子高校生がこの活動に参加しているなど、今後の希望の生まれています。瀬成田先生ご自身は教員生活の定年が近づいていますが、これからも足踏みしてしまった活動を少しずつ動かし、震災の風化を防¥ぎ、震災を知らない世代に伝えていくこのプロジェクトが末永く続けていけるよう支えていきたいと話してくれました。