仙台市若林区荒浜
今できることプロジェクト
長南昭弘ディレクター 取材リポート
11月14日、仙台市若林区荒浜で行われた「海と土地の恵みを体感する」バスツアーの様子をお伝えします。このツアーは、「河北新報社」が取り組んでいる震災復興支援企画「今できることプロジェクト」の一環で行われ、「荒浜のめぐみキッチン」が今回現地での受け入れを担当しました。
バスツアーの最初に向かったのは「震災遺構荒浜小学校」。ツアーの参加者はガイドさんの話に耳を傾けるとともに、津波や地震の恐ろしさを痛感し、ショックを受けているようでした。
続いて向かったのは「深沼海水浴場」です。ここでは砂浜に打ち上げられた漂着物などを収集する「ビーチコーミング」に臨みました。実際に参加した人からは、この綺麗な景色を残さなければ、との声もありました。
お昼は「めぐみキッチン」の活動拠点のひとつ「丸い田んぼ」で、焚き火で調理された「新米」「ネギ味噌」「里芋焼き」など、荒浜の「旬」のめぐみを堪能しました。地の物を食べてみなさん元気になったようでした。
最後には、深沼海水浴場で拾った貝殻を使い、キャンドルホルダーづくりに挑戦しました。一日を通じて荒浜を堪能できる仕組みがありました。
震災の現実を受け止めつつ、その土地での楽しみ方を知ることを両立するために、こうしたツアーは今後も重要になると思います。こうした取り組みが地域のこれからを創造していくためにつながる「記憶」を辿り、それが行動につながる「力」となって、復興への歩みにより繋がっていくことを期待していきたいと思います。