気仙沼大島 ヤマヨ食堂 小松武さん
林田悟志アナウンサー 取材リポート
気仙沼大島にあるかき料理専門店、ヤマヨ食堂の店主を務める小松武さん。90年4代に渡って続けてきた牡蠣養殖も東日本大震災で甚大な被害を受けた。養殖施設はすべて、工場も自宅も全壊。船は燃料をそれほど積んでいなかったため、沖出しはしていなかった。気仙沼市内の水産加工場の屋根に打ち上げっている船が見つかり、2011年11月に海に戻してもらった。もう一度牡蠣の養殖をしようと思ったきっかけだ。2013年11月に牡蠣処理場再建、2014年8月に養殖施設復旧完了、自宅も完成した。そして2022年4月にヤマヨ食堂を開店。海を見ながら料理を食べられたら、と意見があがったところ、ホテルの料理長とのご縁ができ開業に至った。地に足つけて喜んでいただける品質の牡蠣を安定的に続けられるかを第一に考えている、と小松さんは語る。ヤマヨ食堂を訪ねる際は、ぜひご予約を。
Cafe shop 暖 菊田由衣さん
林田悟志アナウンサー 取材リポート
気仙沼大島にある亀山レストハウス内にある、Cafe shop 暖。ランチ、軽食、大島のお土産品などを提供している。以前は喫茶店や居酒屋を経営していた菊田由衣さん。大島大橋が架かるためなくなるという時に、亀山レストハウスを訪れた。誰もいないレストハウスを見て、お客さんがただトイレだけ使って帰っていくのを想像したときに、自分に何かできないか、コーヒーなどを提供する喫茶店を開こうかなと思ったのがきっかけだという。2019年5月にCafe shop 暖をオープン。震災発生から12年が経過し、橋が架かったり、新しくお店ができたりとまちの様子は大きく変わった。だが、海は全く変わっていないという。お店はパノラマの景色が臨めるのが特徴だ。幅広い年代の方、遠方からもたくさんのお客さんが来店する。海を見ながら、海のものを食べたいと、飽きずにリピートし、毎回感動して帰るお客さんもいる。11月~3月は冬季休業。その間にお弁当販売を始めた。高齢化が進んでいるため、ニーズに合った動きをしていきたいと感じるようだ。評判は良く、春以降もカフェ営業とお弁当販売を並行して行いたいと語る菊田さん。
震災発生以前にあった亀山の頂上まで行くリフトは、現在復活の動きが進んでいる。ぜひ大島に足を運んでみては。