尚絅学院大学TASKI
坂寄直希アナウンサー 取材リポート
尚絅学院大学のボランティアチームTASKI(たすき)は東日本大震災発生の翌年2012年に発足し、名取市閖上地区を中心にボランティアを行っている。
団体名TASKIには、T(共に)A(歩む)SK(尚絅学院大の尚絅)I(愛)。また、駅伝で人と人をつなぐ「たすき」の意味も込められている。
現在44人が所属し、震災の被害を受けた閖上地区などの住民との交流・取材をSNSなどで発信、県内外の大学と交流して同世代の人たちに震災の教訓を伝えるほか、今後の災害への備え防災に力を入れた発信を行っている。
活動を通して感じたことに「伝承活動は防災に繋がる」ことがあげられた。実際、「閖上には津波は来ない」という言い伝えが地元で語り継がれていたそう。しかし、1933年に閖上に津波が来たことを記録した石碑が震災以前は日和山にあった。(現在は閖上のメモリアル公園に移動された)津波が来たことが伝承されず、「閖上には津波は来ない」という間違った認識が伝承されたために東日本大震災で多くの犠牲者がでたのではないかとメンバーは話す。また、このことから正確な伝承を続けていくことで防災に繋がるのではないかと語る。
TASKIのこれまでの経験から、ボランティアはどのように活動すればいいのか多くの被災者に長年にわたって聞いた話をもとに作成したのが「災害復興支援はじめの一歩」。ボランティアに対する心構えなどが書かれているマニュアルブックだ。TASKIのSNSなどから見ることができる。