「台風への備え・防災の日」
仙台市防災・減災アドバイザー 早坂政人さん
8月に相次いで日本列島に上陸した台風についてのお話。
台風5号は12日に岩手県大船渡市付近に上陸し、東北地方を横断。岩手県では10日からの総雨量が400ミリを超え、平年の8月1か月分の降水量の2倍を超える記録的な大雨に。
台風7号は14日から17日にかけて太平洋を北上、県内では丸森町筆甫で1時間雨量が37ミリと激しい雨を記録。そして最強クラスと言われた台風10号は鹿児島県に上陸した時点で955ヘクトパスカルという強い台風となった。
最近の台風について早坂さんは、上陸した数は過去100年で変わらないが、台風が発生する海上と日本周辺の海水温度が上昇したことにより、勢力が強いまま日本に上陸するケースが増えていると話す。日ごろからハザードマップで洪水や土砂災害の恐れがあるエリアを確認しておき、情報に合わせた正しい避難方法を取ることが重要。雨雲レーダーやキキクルで常に変化する情報を確認して欲しいとも話した。
9月1日は「防災の日」。1923年9月1日に関東大震災、1959年9月26日に伊勢湾台風が起きたことなどがきっかけに制定された防災の日。
仙台市では9月8日に仙台市スリーエム科学館で家族向けの防災イベント「せんだい防災のひろば」を開催。災害現場で活躍する車両の展示や、災害を体験できるVR、防災ランタン作りなどを参加者は体験。
番組ではきっかけとなった関東大震災の被害や、先月発表された「南海トラフ臨時情報」について解説。