「東日本大震災から14年を迎える2025年について」
山元町つばめの杜 塩見公子さん
石巻市雄勝町 遠藤弘行さん
気仙沼コヤマ菓子店 小山裕隆さん
松尾武アナウンサー・根本宣彦アナウンサー 取材リポート
震災当時、山元町山下地区の商店街でフラワーアトリエ「ル・レーヴ」を経営していた塩見公子さんは、2017年につばめの杜に自宅を再建、2年後の2019年には店舗も併設された。
震災当時の事を振り返りつつ、今の生活についてお話をする塩見さん。能登の地震もあり不安もあるが、健康で笑顔が出るように生活をしていたい、お店は色んな仕事の方が来られて、情報交換をしたり近状報告をしたりしながらお茶を飲む場になっている。これからも現状維持のまま仲良く楽しく過ごしていきたいと話した。
石巻市雄勝町で硯職人をしている遠藤弘行さんは2024年を振り返り、作る方が忙しく硯のPRができなかったと話す。最近はSNSにも力を入れ始め、一点物や珍しいものを載せるようにした所、全国の書道家から反響や購入したいという声もあるそう。現在は直売のみであるため、将来的には、SNSを見て欲しいという人には送ることも考えていると話した。今後は一点ものの作品に力を入れたいとも遠藤さんは話した。
気仙沼で菓子店を営む小山裕隆さん。今年の初売りは過去最高の売り上げで福袋も完売だったと話す。震災から今までを振り返り、日常を普通に生活できることが夢のようだ、残りの人生はお菓子屋という事業で地域の人に恩返しをしていきたいと話した。今の気仙沼は人口がどんどん減っていて、観光客も減ってきているが今年はカツオ漁が伝わって350年という節目の年になるのでそれを武器に地域振興をしていくこと、そして気仙沼舞台の映画も公開されるのでさらに盛り上がればと小山さんは話した。
コヤマ菓子店としては、2023年に株式会社化して事業を拡大。卸販売を中心に販路を広げ、県内30ヵ所で購入することができるようになったことや、「仙台いちごのはまぐりもなかくっきー」や「さんまぱい」が好評なのでこれらを地域の魅力に変えて頑張っていきたいと締めくくった。