「北海道出身・震災を経験していない大学生が語り部に挑戦」
東北大学1年 後藤優太さん
三保谷元アナウンサー 取材リポート
高校生の頃から防災ボランティア団体に所属し、被災地の訪問もしていた北海道出身の後藤優太さん。現在は宮城県で防災減災について学びながら、3つのボランティア団体を掛け持ちしている。
震災当時は海外に住んでいて地震を経験していなかった後藤さん。同じ日本人なのに住んでいる場所が違うだけで、被害や人生が変わることに衝撃を受けた事が防災減災に関心をもつきっかけになったそう。
後藤さんは今回、東松島市で語り部に挑戦するにあたり、被災地である大曲浜の元住民である小野竹一さんに当時の様子や体験談を聞き、語り部活動の準備を進めてきた。
3月26日に行った語り部活動の本番には北海道と徳島の高校生など10人近くが集まり、後藤さんは小野さんから聞いたことに自分が感じた事を織り交ぜながら高校生に震災について語った。
語りを終えて後藤さんは、自身が被災していないため小野さんのレクチャーを自分の言葉に直したが、その過程で齟齬が生じるのではないかと不安にもなったが、それでも語り継ぐ意義があると信じて頑張ったと話した。