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2025年9月29日(月)放送

「早坂サイクル商会」
代表取締役 早坂武さん
熊谷望那アナウンサー 取材リポート

宮城県内を中心に自転車やオートバイの販売・修理を行っている株式会社早坂サイクル商会の代表取締役・早坂武さんは東日本大震災の1か月前に社長に就任。社長就任直後に発生した未曾有の災害に当時どの様な対応をしたのか熊谷望那アナウンサーが話を聞いた。
震災直後はすぐにスタッフを外に避難させ、揺れが収まると倒れ始めた自転車やバイクをスタッフと共に押さえていたそう。夕方になるとパンクした自転車を修理して欲しいというお客様が次々と来店。また交通網が麻痺したことで帰宅困難となり、自転車を求めて来店される方も多くいらっしゃった。中には現金を持っていない人もいたが、後日支払うという言葉を信じ、住所・氏名・電話番号を書いてもらう形で自転車の提供をしたと早坂さんは当時を振り返る。
翌日以降も各スタッフが判断をして営業を続けていたが、14日には自転車の在庫がほぼ底をついたこととスタッフの疲労や生活への不安も考慮し、3月中は1日おきに営業をすると決断。
ライフラインが復旧し始めるとオートバイの需要が高まり、被災地の状況を確認したいという仙台市医師会の関係者にオートバイを貸し出したり、被災地へ薬を届けるという製薬会社にスクーターの販売をしたりした。
4月には全社的に通常の営業体制に戻ったが、電気の普及が遅れた地域では、通常営業に戻るのが遅れた店舗もあったそう。
早坂さんは震災を経験し、自転車やオートバイが普段の移動手段であると同時に、有事の際は人の生活を支えるインフラの役割を強く実感したと話した。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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