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2025年9月22日(月)放送

「名取市閖上取材リポート」
閖上中央団地 世話役 格井直光さん
守屋周アナウンサー 取材リポート

7月30日に発生したカムチャツカ半島付近の地震に伴い津波警報・注意報が発表された際に、東日本大震災で被災した名取市閖上の皆さんがどういう行動をしたのか、守屋周アナウンサーが閖上中央団地の世話役を務める格井直光さんに取材をした。
閖上中央団地では水害に対する勉強会が度々行われるなど防災意識が高く、7月30日の津波警報の際も学んできた在宅避難を実施していた方も多かったが、16人の方が6階にある集会場に避難してきた。避難した理由としては心細かったのと2階、3階よりも上の階の方がいいと思ったという理由が多く、津波警報が解除されるまで避難をしていた。
この集会場は指定避難所に指定されていたため外部から避難してくる人もいたが、毛布や食料の備蓄は無かった。
住民には個人で備蓄していくことを伝えてきたが、今後は集会場の備蓄についても見直していく必要があると格井さんは話す。
また、時間が経ち学んだ事を忘れてしまう人もいるので、定期的に勉強会をしていき情報をアップデートしていく必要があると話した。

「カムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震に伴う津波について」
東北大学災害科学国際研究所 教授 今村文彦さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

今回の地震では津波警報・注意報が解除されたのは地震の発生から32時間後だった。震源から直接日本に来た津波の他に、浅い海域を通過したことでゆっくり来る津波が発生したこと、海の中にある「海山」に反射した津波があったことなどが要因で津波警報は長く継続された。
今回は遠地で発生した地震による津波ではあったが、東北地方の皆さんは非常に意識が高く行動は早かった。ただ、警報が長い時間となってしまったため途中で家に戻ってしまったとか車で移動したため途中で渋滞になってしまったなど課題が生まれてしまった。
お互いに助け合い、地域のルールをつくることが大切だと今村教授は話した。
また、今回のように長期の避難が必要になる場合も考えられるので、夏には十分な水分、冬には毛布などもしっかり備えて欲しいと話した。

番組へのメッセージ

番組へのおたよりおよび災害時の情報は以下方法で受け付けております。

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