「今村文彦教授著書紹介」
東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
根本宣彦アナウンサー 取材レポート
今年4月に「津波 脅威、メカニズム、防災と備え」を出版した今村文彦教授。5年間に発行した著書の新訂版で、さらに情報や写真、様々な資料を追加している。
本は基礎編、応用編、対策編の三つで構成されていて、知識を得て、対策を理解、最後には個人から地域まで具体的にできるような工夫を載せてているので参考にして欲しいと今村教授は話す。
著書には随所に津波に関するコラムが掲載されていたり、掲載されたQRコードから動画やCG映像を見たりもできる。
今後も地震津波などは必ずどこかで起きるので、そこへの対応のために参考にして欲しいと今村教授は話した。
・『津波 脅威、メカニズム、防災と備え』(成山堂書店 今村文彦/著)2,640円
https://www.seizando.co.jp/book/12372/
「10月1日の局地的な大雨と感震ブレーカーについて」
仙台市防災・減災アドバイザー 早坂政人さん
スタジオ出演
前半は1日に起きた局地的な大雨によって起きた仙台市内の冠水被害についてお話。
後半は「感震ブレーカー」について。地震の被害を拡大させる大きな要因が「火災」。特に木造建築が密集する地域では、一つの火元から大規模な延焼火災に発展する危険性が高く、過去に発生した大震災の記録を見ても明らかで、実際に東日本大震災では特定できた火災のうち、5割以上が「電気関係の出火」だった。
またこの電気火災の中で最も気をつけなければいけないのが「通電火災」。これは電気が復旧した際に発生する火災で、電源コードが損傷した状態で通電することでショートして、火災に発展することもある。これは誰もいないときに発生してしまうことがあるのが恐ろしい点で、そこから守るための対策が「感震ブレーカー」になる。これは事前に設定した地震以上の揺れを感じた際に自動的にブレーカーを落として電気の供給を遮断する装置で、個人の住宅火災を防ぐだけでなく、地域全体での延焼拡大を防ぐ上でも非常に重要な意味をもつと早坂さんは話す。
仙台市では設置の支援制度があるので仙台市のホームページを確認ください。
https://www.city.sendai.jp/gensaisuishin/kanshin.html
