「11月9日の三陸沖を震源とするM.6.9の地震について」
東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
根本宣彦アナウンサー 取材レポート
9日の午後5時3分頃に三陸沖を震源とするM6.9の地震が発生。緊急地震速報も発表され、岩手県盛岡市、矢巾町、宮城県涌谷町で震度4、その他広い範囲で震度3の地震を観測。震源が130キロ沖だったため揺れがあまり大きくなかったが、マグニチュードの大きさから津波が発生する可能性があったため岩手県では津波注意報が発表された。
震源の周りでは一週間前から偶発的な地震が起こっていて今回の地震が一番大きかったが、今後も続く可能性があるので注意して欲しい。
今後の対策として非常持ち出し袋のチェック、家具の転倒防止、津波の被害があるかもしれない場所にお住まいの方は避難場所や経路の確認、また冬の避難となるので避難する際に避難用具の工夫をして欲しいと今村教授は話した。
「あそぼうさい」
八本松市民センター 館長 大庭司さん
八本松児童館 館長 松浦大輔さん
熊谷望那アナウンサー 取材レポート
9月27日に仙台市太白区の八本松市民センターで開催された「あそび×防災」のイベント「あそぼうさい」は遊んで防災を体験するユニークなイベントになっている。
今年で3回目となるこのイベント。会場では「ぼうさい塗り絵」「災害用伝言ダイアル171体験」「防災すごろく」「非常食試食」など体験ブースをはじめとしたブースが15ほど設けられていた。
今回のあそぼうさいのメインとなったブースが「せんだい外国人防災リーダー」のブースで、災害時に日本人と外国人の橋渡し役となる「外国人防災リーダー」を育成するために、避難所で言葉の通じない人をどう助けるかなどを参加者はゲームを通して体験した。
この取り組みについて主催者は、堅苦しい防災教育を遊びとして体験することで、災害時に「やったことがある」という体験記憶として残すことが狙いであり、東日本大震災から十数年が経ち当時の事を知らない子どもたちが増えている中で、そのような世代に防災意識を改めて持ってもらうきっかけになることを目指していると話した。
