題字:加藤登紀子

桂島“うた”プロジェクト

「桂島“うた”プロジェクト」とは・・・
 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県。TBCテレビ「ウォッチン!みやぎ」で、震災後、
ある一人の女性を取り上げた。塩釜・浦戸諸島に位置する桂島に住む内海和江さん(77)だ。
震災直後、体育館で避難所生活を余儀なくされた彼女は、周りの苛立つ姿や切実な声を聞きながら、
桂島の風景に想いを馳せ、1週間と経たないうちに詞を綴った。その様子を放送した番組を見て、
募る気持ちを抑えられず、メールを送ったのが、ロックバンド、ザ・キャプテンズでエレキギターを
務めるヒザシだった。彼は、番組ディレクターと共に内海さんと会い、避難所や桂島を幾度となく訪ね、
島民の想いを書き連ねていった。そうして出来上がった詞に、震災前の島の風景が眼の前に広がって
くるような美しいメロディをつけた。その後、多くのミュージシャンの賛同を得て、完成した楽曲が
「わせねでや」である。