「熊本地震文化財等レスキュー」
東北大学災害科学国際研究所 准教授 蝦名裕一さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート
7月28日に発生した熊本地震では、人吉市にある国宝、青井阿蘇神社の本殿や世界文化遺産の荒尾市にある三池炭鉱の万田坑といった文化財に被害があった。このように災害が起こった際に指定、未指定に関わらず被災した文物をレスキューする「文化財等レスキュー」について東北大学災害科学国際研究所准教授の蝦名裕一さんに伺った。
蝦名准教授の研究室では文化遺産の位置情報をオンラインマップ上に登録し、災害のリアルタイム情報と重ね合わせ、文化財に被害が発生しているかを判断するための文化遺産防災マップを制作している。
今回の熊本地震では震度5以上の揺れがあった地域と熊本県内の市町村が指定している文化財の位置情報を重ね合わせ、何らかの被害が生じている可能性がある文化財を1307件リストアップした。
こうした中で、歴史的価値や文化的価値があるものが災害ゴミとして廃棄されてしまうという事案がこれまで様々な災害で起こっている。こうしたことが起こらないよう県の教育委員会が窓口を開いているので相談をして欲しいと蝦名准教授は話した。
文化庁では熊本地震での文化財の被災を受けてクラウドファンディングで寄付を呼び掛けている。
https://readyfor.jp/projects/bunkazai-kumamoto
「石巻 なかよし保育園取材リポート②」
園長 千葉みえ先生
増子華子アナウンサー 取材リポート
石巻市内で初めての認可保育園としてスタートしたなかよし保育園は、40年以上の歴史がある。東日本大震災では津波で園舎が浸水し、2階の子育て支援室で保育士や子ども達、地域の人たちが4日間過ごした。
今週の放送では水が引いて外に出られるようになったあと、どうやって保育園の再開にいたったかを園長の千葉みえ先生に伺った。
各々の自宅に帰れるようになった先生たちは、日の出とともに歩きや自転車で保育園に来て、日の入りまで復旧に向けて少しずつ作業をしていた。そんな中、社会福祉協議会を通して多くの男性が手助けに来たことで片付けのスピードが速くなったと話す。
3月31日に卒園式をすることを目標に作業を続けてきた園の皆さん。行われた卒園式は大変な中でも温かみや笑顔のあるものだったと千葉園長は当時を振り返る。
震災から15年となるが、震災前から宮城県沖地震に備えて行っていた避難訓練と保育園の環境整備は続けていて、地震の経験については多くを子どもたちに大事なことを伝えていると話す。
今年の7月に新しい園舎に建て替えられたなかよし保育園の今後について、近年は熱さもあって散歩が昔のようにできなくなっているので、どのように子どもたちの身体を鍛えていくか、子どもたちが心身ともに元気に過ごしていけるかをみんなで話し合っていきたいと千葉園長と保育士の藤原ななせ先生は話した。
