「石巻千年茶屋」
石巻千年茶屋 代表 武内宏之さん、副代表 三浦浩さん他
松尾武アナウンサー 取材リポート
石巻千年茶屋は東日本大震災の語り部活動をしていた5人により2024年に結成された団体です。代表の武内宏之さんは元石巻日日新聞の記者で震災直後に手書きの壁新聞で情報を伝え続け、副代表の三浦浩さんは元中学校教員で当時は避難所の設営や運営に携わりました。
主な活動であるストリート語り部では、道の駅や公園に自ら出向いて写真を見せながら来訪者に語りかけています。メンバーの石川芳恵さんは、防災にそれほど興味を持たない人たちに対して伝える難しさを感じながらも、防災意識の観点から月2回のペースで活動を続けていると話します。また災害が想定される栃木県佐野市などの県外へも赴き、事前防災の重要性を伝えています。
さらに新たな取り組みとして中学生を対象とした震災伝承講座を先月から開始しました。副代表の三浦さんを中心に石巻中学校の生徒が参加し日和山公園などで当時の様子や学区内で起きた出来事について説明を受けており、参加した生徒からは学びを得たという声が聞かれ、今後は三浦さんが月1回のペースで震災を伝えていく予定です。
そして次世代に防災意識を高めてもらうためのもう一つの活動が震災をテーマとした合唱曲の制作です。代表の武内さんは、石巻発信の曲を石巻の子どもたちや全国の子どもたちに歌ってもらいたいという夢を描いて進めていると話します。作詞は石巻出身のノンフィクション作家である大島幹雄さんが担当し、命の大切さやふるさとの語り継ぎをテーマに半年以上の歳月をかけて初挑戦しました。作曲はJR石巻駅の発車メロディーなども手掛けた石巻市出身の和泉耕二さんが担当し、先月石巻を訪れて防災講座に参加した中学生と直接言葉を交わして子どもたちが今よく聴いている曲などの情報を得て制作のヒントとしました。現在は作詞の大島さんと話し合いながら年内の完成を目指して作業が進められており、今後は地元中学生による合唱団を結成して和泉さんの指導のもと練習を重ね、来年3月11日の震災16年にお披露目される予定です。
